Windows 11、Dell製PCの不具合を修正する緊急パッチを配信 自動配信の条件と手動の導入手順は?:ITニュースピックアップ
Microsoftは、Windows 11(25H2/24H2)向けに緊急更新プログラム「KB5121767」を公開した。Intel IPF搭載のDell製PCなどで生じていた性能低下や更新制限を解消する。自動配信やオプション更新から入手可能だ。
Microsoftは2026年7月18日(現地時間)、「Windows 11」バージョン25H2および24H2を対象とする緊急更新プログラム「KB5121767」を公開した。
今回の更新は、主に「Intel Innovation Platform Framework」(Intel IPF)ドライバーを搭載したDell製PCが対象だ。直近のWindows Update適用後に発生していた、性能低下や消費電力の変化といった不具合の解消を目的としている。適用後のOSビルドは、25H2が26200.8894、24H2が26100.8894となる。
Dell製PCなどの不具合を修正、更新のブロックも解消へ
直近のWindows Update適用後に発生していた不具合を受け、一部のDell製PCでは2026年7月の定例セキュリティ更新「KB5101650」の配信が一時的にブロック(除外)されていた。今回のKB5121767を適用することで制限が解除され、動作不具合の解消と同時に、保留されていたセキュリティ更新もまとめて適用可能となる。
自動配信の条件と手動の導入手順
Windows Updateの設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効にしている端末には、KB5121767が自動的に配信される。設定が無効な場合は、「設定」から「Windows Update」を開き、「ダウンロードとインストール」を選択して導入できる。Microsoft Update Catalogからの入手にも対応する。
Microsoftは別の導入手順として、「設定」「Windows Update」「詳細オプション」「オプションの更新プログラム」の順に開き、対象の更新を選択する方法も案内している。KB5121767はオプション更新として提供されるため、影響を受ける端末では利用環境や管理方針に応じて手動で導入できる。
更新には、Windowsの更新処理を支えるサービススタック更新プログラム「KB5120102」も含まれる。サービススタックのビルドは26100.8872で、Windows更新プログラムのインストール処理の信頼性を改善する。Microsoftは、OS用の最新サービススタック更新プログラムを最新の累積更新プログラムへ統合して配布している。
AI関連コンポーネントもバージョン1.2605.856.0に更新される。対象はImage Search、Content Extraction、Semantic Analysis、Settings Modelの4項目となる。
Microsoft Update Catalogでスタンドアロンパッケージを利用する場合、KB5121767には所定の順序で導入する必要がある複数のMSUファイルが含まれる。全ファイルを同じフォルダに保存し、展開イメージのサービスと管理を担うDISMを使って一括導入する方法において、指定したフォルダから必要な前提パッケージが検出され、対象の更新と同時にインストールされる。
稼働中のWindows PCに適用する場合は、管理者権限で起動したコマンドプロンプトから「DISM /Online /Add-Package」を実行し、KB5121767のMSUファイルを指定する。管理者権限のWindows PowerShellで「Add-WindowsPackage -Online」を使う方法や、Windows Update Standalone Installerを利用する方法も用意されている。
Windowsのインストールメディアに組み込む場合は、Dynamic Updateを利用してメディアを更新する。他のDynamic Updateパッケージを取得する際は、原則としてKB5121767と同じ月に公開されたパッケージを選ぶ。同月版のSafeOS Dynamic UpdateまたはSetup Dynamic Updateが存在しない場合は、それぞれ直近に公開されたものを利用する。
マウント済みのWindowsイメージへ適用する際は、管理者権限のコマンドプロンプトから「DISM /Image」を実行するか、Windows PowerShellで「Add-WindowsPackage -Path」を使用する。PowerShellの例において、保留中の処理を防ぐ「PreventPending」オプションも示されている。
MSUファイルを個別に導入する方法では、指定された順番を守る必要がある。最初に「windows11.0-kb5043080」のx64用MSUファイルをインストールし、その後に「windows11.0-KB5121767」のx64用MSUファイルを適用する。個別導入にはDISMかWindows Update Standalone Installerを使用できる。
KB5121767は広範な端末への一律導入を求める更新ではなく、Intel IPFドライバーに関連する症状が確認された限られた端末を主対象とする。Microsoftは、影響を受けていない機器については操作を求めず、対象機器ではWindows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを通じて更新するよう案内している。
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