Microsoftが「Copilot」アプリを統合へ 公私アカウントの分離とデータ安全性はどうなる:ITニュースピックアップ
Microsoftが「Copilot」アプリの統合・刷新を発表した。一つのアプリで個人と仕事用のアカウントの切り替えが可能となり、データ分離や企業のセキュリティ統制は維持される方針だ。
Microsoftは「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)アプリの刷新・統合を発表し、個人向けと職場・学校向けのアカウントを同一アプリ内で切り替えて利用できる仕様へと変更する。
刷新後のCopilotはメールやカレンダー、クラウドストレージとの接続に対応し、利用者の作業に必要な文脈をAIへ提供できるようになる。新アプリではチャットや画像生成に加え、「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft Outlook」などのアプリやファイル群へ直接アクセス可能となる。
無料版でもCopilotとのチャットや画像生成、ファイルのアップロードなどを継続して利用可能だが、利用上限に達した場合は時間を置いて再利用するか有料プランへの移行が必要となる。なお、利用枠の拡大やエージェント機能の利用、高度なモデルを使った複雑な作業を実行するには「Microsoft 365」の契約が必要だ。
これに伴い、Microsoftは公私データの分離構造やセキュリティ統制の維持など、データの安全性に関する設計仕様を公表した。
公私アカウントの分離とデータ安全性の詳細
今回の刷新に伴い、Microsoftは「個人アカウントと職場・学校アカウントの切り替え」や「データの安全性」について、以下のような設計仕様を公表している。
- アカウント切り替え機能:アプリ内に搭載される「アカウントスイッチャー」により、個人用と職場・学校用のアカウントを切り替えて利用できる
- 公私データの分離構造:個人用と職場・学校用のアカウントはシステムレベルで分離される設計となっている。Microsoftによると、職場側のチャット履歴やビジネスデータが個人用環境に混ざることはなく、個人情報が職場側に流出することもない
- セキュリティ統制の運用:同一アプリ内でアカウントの切り替えが行われる場合でも、組織が設定している商用データ境界やテナント制御、プライバシー保護およびコンプライアンス管理などの各種セキュリティ統制はそのまま適用される
アプリ移行と機能見直しの詳細
デスクトップ版およびWeb版で個人アカウントのCopilotを利用しているユーザーは、新版Copilotへ順次移行し、従来のチャット履歴や作成コンテンツの多くもそのまま引き継がれる。モバイル版では利用継続のため新しいCopilotアプリのダウンロードが必要だ。なお、Copilotと「Microsoft 365 Copilot」(以下、M365 Copilot)の両方のアプリを利用していた場合は新しい単一アプリへ統合されるが、アカウント種別ごとのデータ分離は維持される。また、「Windows」版やモバイル版ではアプリアイコンも順次更新され、Web版利用者は新しいCopilotへ自動転送される。
今回の刷新に伴い、一部の機能構成も変更されている。「Group Chat」機能は2026年8月18日(現地時間)のアプリ切り替え開始をもって廃止され、グループチャットのスレッド、メッセージ、生成画像などのコンテンツは新しいアプリへ引き継がれていない。同日までに各自でコピーやダウンロードなどの個別保存を行っていなかったデータには、現在はアクセスできなくなっているため注意が必要だ。
さらに、「Podcasts」機能も同日(8月18日)をもって終了し、新規作成および既存コンテンツへのアクセスが不可となった。個人向けCopilotアプリの「Deep Research」も同日から提供を終了している。なお、単体のCopilotアプリで共有・生成したファイルは「Microsoft OneDrive」へ自動的に移行されており、Microsoftアカウントなどから一括管理が可能となっている。
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