製品比較

「NAS(ネットワークHDD)」おすすめ3選 大量の写真や動画の保存に【2020年最新版】

家庭やオフィスにあるWi-Fiルーターにつなげることで、パソコンやスマートフォンからアクセスできる保存領域(ストレージ)を用意できるのが「NAS(ナス)」です。NASとは“Network Attached Storage”の略ですが、よりわかりやすく「ネットワークHDD(ハードディスク)」「ネットワークストレージ」などとも呼ばれます。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 家庭やオフィスにあるWi-Fiルーターにつなげることで、ネットワーク上に保存領域(ストレージ)を用意できるのが「NAS(ナス)」です。同じネットワーク内にある複数のパソコンやスマートフォンからアクセスして、写真や動画ファイルなどを保存、バックアップできます。


NASの利用イメージ(出典:バッファロー

 NASとは“Network Attached Storage”の略ですが、より分かりやすく「ネットワークHDD(ハードディスク)」「ネットワークストレージ」などとも呼ばれます。

 外付けハードディスク(HDD)と違ってスマホでもデータへのアクセスがしやすいのが特徴です。またクラウドストレージと比べるとアクセス速度が速く、大容量でも使いやすい、あるいは柔軟に容量を増やしやすいこともメリットです。

advertisement

NAS選び:ストレージ容量をチェック

 NASには大きく分けて、あらかじめHDDを搭載している完成品と、HDDを別途購入して装着する「NASキット」があります。今回は完成品のNASについて取り上げたいと思います。


保存容量は搭載HDDによります。画像はアイ・オー・データ機器「HDL2-AAX」シリーズのHDD

 完成品のNASは購入時点でHDDがすでに内蔵されているため、初めて使う人でも導入が簡単というメリットがあります。一方、気にしなければいけないのは保存容量です。

 内蔵されているHDDにより、NASの最大保存容量は決まってきます。製品ラインアップにもよりますが、おおむね1~8TBまでの容量となっている場合がほとんどでしょう。

 価格は、HDDが1基のみであれば1~3TBまでは1万円台、4TBからは2万円台以上の価格設定をしている製品が多いので、あまり容量が必要ない場合は手頃な3TB以下、大量のデータを扱う場合や複数人で利用する場合は4TB以上の製品を購入しておくのが無難です。

NAS選び:NASのベイ構成をチェック

 NASには複数のHDDを搭載するモデルが存在します。2つのHDDを搭載する2ベイタイプ、4つのHDDを搭載する4ベイタイプなどが一般的です。

advertisement

複数のHDDを内蔵する製品はデータのミラーリングなどが可能です。画像はバッファロー「LS220DG」シリーズ

 製品の最大容量は搭載HDDの合計保存容量が表記されるため、2ベイタイプで最大容量が6TBの製品であれば、3TBのHDDを2つ搭載していることになります。

 複数のベイで構成されるNASの大きなメリットは、バックアップに便利な「RAID 1」設定が可能なことでしょう。これは“ミラーリング”とも呼ばれる構成で、別々のHDDに同じ情報を書き込むことによってデータを2重に保管し、片方のHDDが故障した場合でもデータの消失を防げます。

 ただし、同じ情報を書き込むためHDDを2つ利用しても1つ分のデータ量(6TBモデルなら3TBまで)しか保存できません。また内部のRAIDコントローラーが故障した場合はデータが読みだせなくなってしまう場合があるなど、複数ベイだから万全というわけではありません。

NAS選び:テレビなどからアクセスできる「DLNA」「DTCP」対応をチェック

 テレビにHDDを接続して番組を録画したり、Blu-ray DiscレコーダーにHDDを増設している方もいると思います。テレビやレコーダーによってはネットワーク機能も備え、NASへアクセスできる製品もあります。


テレビやレコーダーなどのネットワーク機器を利用している場合、「DLNA」や「DTCP(DTCP-IP)」への対応を確認しておきましょう。画像はアイ・オー・データ機器「HDL2-AAX」シリーズ※有料のオプション対応となります(出典:アイ・オー・データ機器

 その際にチェックしたいのが、「DLNA」や「DTCP(DTCP-IP)」という規格です。「DLNA」は、テレビやBDレコーダーなどの機器とのネットワーク上における相互接続を想定したガイドラインで、対応をうたう製品は互換性がある程度まで保証されます。

advertisement

 「DTCP(DTCP-IP)」は著作権保護に関する機能で、これに対応することでテレビ・レコーダーなどに保存した番組のダビングなどが可能になります。

 どちらもネットワーク接続可能なテレビやレコーダーとの連携を想定したものです。テレビ用のHDDを将来的にネットワーク化するなら、DLNAまたはDTCP(DTCP-IP)対応製品を選ぶのがいいでしょう。

「NAS」のおすすめ製品はこれ

バッファロー 「リンクステーション LS210DN」シリーズ

 NAS製品を数多くリリースするバッファローの、シングルベイタイプの製品です。容量は2TB、3TB、4TB、6TBをラインアップしており、いずれもDLNA、DTCP-IPに対応します。


バッファロー 「リンクステーション LS210DN」

 専用アプリ「WebAccess」を使えば、自宅の外からでもNASの保存データへアクセスが可能です。また、外付けHDDを接続することで疑似的に最大保存容量を増やすこともできます。

 実売価格は2TBモデルが1万4000円前後、6TBモデルが3万5000円前後です。

advertisement

アイ・オー・データ機器 「HDL-TA」シリーズ

 アイ・オー・データ機器「HDL-TA」シリーズは、初心者向けをうたうシングルベイ構成のNASです。容量ごとに1TB、2TB、3TB、4TBの計4モデルをラインアップしています。


アイ・オー・データ機器「HDL-TA」シリーズ

 パソコンからは専用アプリ「LAN DISKコネクト」、スマホからはQRコードを読み込むだけで設定可能と、扱いやすさがウリです。

 アプリ「Remote Link Files」を使ったインターネット経由のアクセスも行えます。実売価格は1TBモデルが1万3000円前後、4TBモデルが2万1000円前後です。

バッファロー 「リンクステーション LS220DG」

 バッファローの「リンクステーション LS220DG」は、2ベイタイプのNASで、先に紹介した「LS210DN」の上位モデルです。


バッファロー「リンクステーション LS220DG」

 容量別に2TB、4TB、6TB、8TB、12TBの計5モデルをラインアップしており、2ベイならではの最大保存容量の多さが特徴です。

advertisement

 複数のベイがあるため、RAID 1構成、RAID 0構成などにも対応。万一のHDD故障に備えられます。実売価格はシングルベイタイプよりも少々高価で、2TBモデルが2万円前後、12TBモデルが7万4000円前後です。

NAS(ネットワークHDD) 最新人気ランキング

 ショッピングサイトではどんなNAS(ネットワークHDD)が人気なのでしょうか。以下のリンクからチェックしてみてください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ワークマンの「歩きやすいシューズ」3選 長時間歩くときに履きたい、“快適スニーカー”は要チェック
  2. 登る人と下る人はどちらが優先? 登山で押さえておくべき「暗黙のルール」3選【2024年4月】
  3. 今売れている「スマートウォッチ」トップ10&おすすめ TOP3は1万円以下のお手頃モデル【2024年5月版】
  4. 登山で足が疲れやすい人におすすめの「足の疲れ予防アイテム」3選 登山経験豊富な元アウトドア店員が厳選!【2024年4月版】
  5. 「登山でトレッキングポールは必要なの?」元アウトドア店員が解説 基本的な使い方も紹介
  6. ワークマンの“超軽量MA-1”を着てみた 春夏のNo.1「推し服」! 小さくたためる、おしゃれな万能アウター
  7. 【付録】お出かけに役立つ「付録グッズ」4選 スヌーピーの「茶こし付きボトル」が登場! 洗濯機で洗える大容量バッグも要チェック【2024年4月版】
  8. ワークマンの“晴雨兼用折りたたみ傘”を使ってみた 収納袋がくっつくから、なくさない! カラー展開がかわいいワンタッチ傘
  9. 「シャープペン」売れ筋ランキングトップ10 1位はぺんてるの技術開発力を集結した究極の1本【2024年5月版】
  10. よくある「トレッキングシューズ」選びの失敗談 後悔しないためにチェックすべきこととは?【2024年最新版】