防災用「ヘルメット」「手袋」おすすめ5選 避難や救助活動で役立つ【2021年最新版】
災害時は屋外、屋内を問わずあらゆるものが不安定になり、ものが落ちてくる危険があります。また、避難時や救助活動時にガラス片やがれきでけがをする可能性もあります。そんなときに備えて防災用の「ヘルメット」「手袋」を用意しておきましょう。ここでは、防災用ヘルメット・手袋の選び方とおすすめの製品を紹介します。
災害時は屋外、屋内を問わずあらゆるものが不安定になり、ものが落ちてくる危険があります。また、避難時や救助活動時にガラス片やがれきでけがをする可能性もあります。そんなときに備えて防災用の「ヘルメット」「手袋」を用意しておきましょう。
防災用に使うものなら、安心安全な製品を選びたいですよね。ここでは、防災用ヘルメット・手袋の選び方とおすすめの製品を紹介しますので、安全基準や形状、素材などに注目して、いざというときに使える防災グッズを探してみてください。
防災用ヘルメット・手袋:検定基準をクリアした製品を選ぼう
ヘルメットを選ぶときは、検定基準にクリアしたモデルなのか確認しましょう。防災用ヘルメットは、正式には「保護帽」に該当するもので、厚生労働省の「保護帽の規格」という安全基準に基づいて製造されています。
保護帽には「飛来・落下物用」と「墜落時保護用」の2種類の規格が存在します。衝撃吸収性と耐貫通性を測る試験によって、これらの規格に適合しているかが判断されます。
飛来・落下物用は、上から落ちてくるものや飛んでくるものの衝撃を軽減できるもの。防災用として使う場合は、飛来・落下物用ヘルメットの機能は不可欠なので、試験を合格しているか必ず確認しましょう。
墜落時保護用は、墜落や転倒による衝撃を軽減してくれるものです。可能であれば、上記の両規格に対応しているモデルを選びましょう。検定に合格している場合は、製品に「労検」のラベルが付いているので、購入前に確認してくださいね。
防災用ヘルメット・手袋:素材ごとの特徴をチェックしておこう
防災用ヘルメットには、主に「FRP樹脂」「ABS樹脂」「PC樹脂」の3種類が使われています。
FRP樹脂は、繊維強化プラスチックで、耐久性と耐熱性に優れています。他の素材に比べて強度があり、熱にも強いため、熱によるヘルメットの変形を抑えることができます。
ABS樹脂は、耐衝撃性と耐電性の高い素材です。比較的安価で手に入れやすいのが特徴の一つ。熱に強くないというデメリットもあります。リーズナブルな価格で、ある程度丈夫なものが欲しい場合や、周囲に電柱が多く感電の危険がある場合などに適しています。
PC樹脂は、丈夫で耐候性や耐電性に優れた素材です。衝撃や熱に強く、さまざまなシーンで役立ちますが、価格は高めです。
防災用ヘルメット・手袋:耐切創レベルの高い手袋がおすすめ
災害時はがれきが散乱して手をケガする場合があります。避難や救助に備えて、カッターに触れても切れないくらい頑丈な「防刃手袋」を用意しておきましょう。防刃手袋を選ぶときは、まず「耐切創レベル」に注目してください。
耐切創レベルは、手袋の切れにくさを評価する数値のこと。ヨーロッパで制定されたEN388という規格に基づいた指標で、0~5までの評価値が設定されています。
例えば作業用の手袋でおなじみの「軍手」は耐切創レベル1程度と言われています。もし、避難経路にたくさんの障害物が予想される場合や救助活動も視野に入れているなら、最大値の耐切創レベル5を実現している防刃手袋があるとより安心です。
防災用ヘルメット・手袋:おすすめモデルはコレ!
DICプラスチック「IZANO 防災用 たためる ヘルメット」
DICプラスチックの「IZANO 防災用 たためる ヘルメット」は、折りたたみ式の防災用ヘルメットです。使用時の高さは13.8センチですが、折りたためば8.2センチまで高さを抑えられるため、収納スペースを節約できます。
重さは450グラムと軽量なので簡単に持ち運べます。厚生労働省の保護帽の規格「飛来・落下物用」と「墜落時保護用」の両規格で国家検定をクリアしている製品です。
素材にはABS樹脂を採用。カラーは、ホワイト、オレンジ、ブルーなど全6色の中から好きなものが選べます。販売価格は5060円(税込、以下同)です。
ミドリ安全「ヘルメット SC-19PCLV RA3 α」
ミドリ安全の「ヘルメット SC-19PCLV RA3 α」は、国家検定に合格した防災用ヘルメットです。素材にPC樹脂を使用しており、耐衝撃性と耐熱性、電気絶縁性に優れています。
内部に設けられた「αライナー」により、衝撃吸収性と通気性を確保しています。ヘルメットの前後左右に設けられた通気孔によって、内部の蒸れを防ぐことができます。
耳ひもとあごひもで、しっかりヘルメットを装着することができ、脱げにくい機構となっています。販売価格は3949円です。
ミドリ安全「折りたたみ 防災ヘルメット TSC-10 Flatmet フラットメット」
ミドリ安全の「折りたたみ 防災ヘルメット TSC-10 Flatmet フラットメット」は、コンパクト設計が特徴の防災用ヘルメット。厚さ3.3センチまで小さく折りたたむことができます。収納スペースを節約でき、机の引き出しに保管することも可能です。
飛来・落下物用の国家検定に合格しているため、災害時に役立ちます。素材としては、帽体にポリプロピレンを使い、中央ジョイントにABS、サイドロック部にポリカーボネートを採用しています。
使い方は簡単で、ロック解除後、両端から押せばすぐにヘルメットの形になります。これなら緊急時にも素早く対応できます。専用の収納袋が付属し、販売価格は4620円です。
ミドリ安全「耐切創手袋 カットガードG150」
ミドリ安全の「耐切創手袋 カットガードG150」は、EN388の規格においてカットレベル5を実現した防刃手袋です。高強力ポリエチレン繊維を採用しており、軽さと耐切創性に優れています。薄手でありながら、切れにくい手袋です。
通気性が確保されており、快適に装着できます。手のひらに発泡ニトリルゴムの滑り止めが施されており、ものをしっかりグリップすることが可能です。サイズはS、M、L、LLの4タイプが用意されています。販売価格は1133円です。
富士手袋工業「25-12 メガトンパワー 耐切創」
富士手袋工業の「25-12 メガトンパワー 耐切創」は、EN388の規格で耐切創レベル5を実現した防刃手袋です。その他、耐摩耗性レベル4、耐引き裂き性レベル4、耐突刺性レベル3のように、さまざまな点で高い性能を誇る製品です。
手のひらには指先までニトリルゴムがしっかりコーティングされており、耐久性の高さを実現しています。これなら鋭利なものに触れる際も安心です。
一方、手の甲側は特に加工されておらず、代わりに通気性が確保されています。サイズは、M、L、LLの3タイプから選べます。販売価格は2900円前後です。
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