格安SIMのmineo「マイピタ」を5つのポイントで解説【2021年4月版】 パケット分け合いサービスが充実
格安SIMブランドの「mineo(マイネオ)」は、2月に「マイピタ」という呼び名で料金体系を刷新しました。大手キャリアが相次いで発表したオンライン専用料金に対抗するよう、基本料金が従来よりも割安に設定されています。マイピタについて5つのポイントでチェックしていきましょう。
格安SIMブランドの「mineo(マイネオ)」は、2月に「マイピタ」という呼び名で料金体系を刷新しました。
大手キャリアが相次いで発表したオンライン専用プランに対抗するよう、基本料金が従来よりも割安に設定されています。マイピタについて5つのポイントでチェックしていきましょう。
mineoの新料金「マイピタ」とは
mineo(マイネオ)はオプテージが展開するMVNOの格安SIMブランドです。そして「マイピタ」はmineoが2月1日にリニューアルした新料金プランの名称です。
プランはスマートフォンで利用する音声通話付きの「デュアルタイプ」と、モバイルWi-Fiルーター向けのデータ通信のみ利用できる「シングルタイプ」の2種類があります。
MVNOは大手キャリアから通信回線を借りてサービスを提供しています。mineoは大手3キャリアそれぞれの回線を選べるのが特徴で、シングルタイプ、デュアルタイプともに、NTTドコモ回線を使う「Dプラン」、au回線を使う「Aプラン」、ソフトバンク回線を使う「Sプラン」の3種類から選択可能です。
mineoの「マイピタ」 基本料金はどのくらい?
スマホ用のデュアルタイプは、月額料金が月1GBで1298円(税込、以下同)、5GBで1518円、10GBで1958円、20GBで2178円です。大手キャリアのオンライン専用プランは月20GBで2728~2970円ですので、同容量のプランで比べても月600円程度安く設定されています。
データ通信のみのシングルタイプは、1GBで880円、5GBで1265円、10GBで1705円、20GBで1925円。スマホとは別に、タブレットやモバイルWi-Fiルーターなどで使う場合に向いています。
このほか、5G通信に対応した「5Gオプション」も用意しており、基本料金に月額220円をプラスすることで、5G通信網が利用できます。
新料金プランの提供開始に合わせて「月額基本料金割引キャンペーン」(※ホームページ内では「マイ割」と表記)も実施中。デュアルタイプの5GB以上のプランを5月31日までに契約すると、月額基本料金が3カ月間1080円引きになります。
mineoの「マイピタ」 音声通話の料金は?
マイピタの音声通話料金は22円/30秒の従量制です。しかし、加入者が利用できる専用アプリ「mineoでんわ」から電話すると11円/30秒と半額になります。mineoでんわ自体は月額料金などが無いため、基本的にはアプリを介して通話した方がお得でしょう。
音声通話向けオプションとしては、月額924円で月間最大30分の通話を利用できる「通話定額30」、月額1848円で月間最大60分の通話ができる「通話定額60」があります。
前述のmineoでんわアプリを使う場合にも、月額935円でmineoでんわからの通話が10分間/回が無料になる「mineoでんわ 10分かけ放題」も選択可能です(超過時間分は11円/30秒)。
さらに050から始まる電話番号が使えるIP通話アプリとして「LaLa Call」も提供されており、月額120円で利用できます。LaLa Call同士なら通話が無料になり、固定電話や携帯電話宛てにも3分8.8円で通話できます。
mineoの「マイピタ」 通信量を無駄なく使える仕組み
mineoのサービスで見逃せないのは、通信量を有効活用できることでしょう。まず、当月に使いきれなかった通信量は、自動的に翌月に繰り越されます。
また、余った通信量をユーザー同士で分け合える「フリータンク」機能や、余った通信量をギフトとしてほかのユーザーに贈れる「パケットギフト」、当月に使いきれなかった通信量を翌月に繰り越し、そのパケットをシェアできる「パケットシェア」などが、無料で利用できます。
例えば家族でmineoを契約している場合、1人が余らせてしまった通信量を、通信量が足りなくなった別の1人にパケットギフトを使って譲ることで、無駄なく活用できます。
通信量の追加チャージ自体も可能ですが、料金が100MBあたり165円と割高ですので、あくまでも緊急時の対応用として認識しておくと良いでしょう。
mineoの「マイピタ」 販売されている主な端末
mineoはセット端末として、iPhone、Android、タブレット、モバイルWi-Fiルーターを販売しています。ハイエンド機種の選択肢こそ限られてしまいますが、エントリーからミッドレンジの安価な端末をセット購入するなら、選択肢の多さが魅力的に映るかもしれません。
iPhoneの場合、「iPhone 11」や「iPhone SE(第2世代)」のような比較的新しい端末のほか、「iPhone XR」や「iPhone XS」「iPhone 8」などの旧機種も安価に提供されているので、新モデルにこだわりのない人にとっては魅力的です。
Androidでは、シャープの「AQUOS sense4/sense4 plus」、ソニーの「Xperia 10 II」「Xperia 8 Lite」、モトローラの「moto g9 play」「moto e6s」、オウガジャパンの「OPPO A73」「Reno3 A」など――1~2万円台で入手できる端末が多く取り扱われています(一部「入荷待ち」表記を含む)。
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