「物干し竿」おすすめ3選 外干しをより快適に!
洗濯物を干す際に必要なアイテムは幾つかありますが、「物干し竿」を用意できればよりしっかりと洗濯物を乾かせます。この記事では、物干し竿を選ぶ上でチェックすべきポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。
洗濯物は、必ず乾燥させなければいけません。その際に使うものとして物干し竿は欠かせないものの1つでしょう。
物干し竿はどれも同じ……と思っている人もいるかもしれませんが、選ぶ上でチェックすべきポイントは結構あります。この記事では、そのポイントを解説しつつ、おすすめの物干し竿(ざお)を紹介します。
買う前に設置場所をよく確かめよう!
まず、物干しざおを買う前に設置する予定の場所をよく確認してください。
ベランダ/バルコニーに物干し竿を置きたい場合
ベランダのある戸建て住宅(一戸建て)や集合住宅(アパートやマンション)では、ベランダに「物干し金具(ランドリーホルダー)」や、物干しざお用のステーがあらかじめ設置されていることがあります。これらのあるベランダなら、物干しざおをすぐに設置可能です。
物干し金具やステーがあることが確認できたら、金具やステーの間隔(距離)をよく確認してください。必要な物干しざおの長さを考慮する上で必要です(詳しくは後述します)。
ベランダやバルコニーに物干し金具がない場合は、物干し金具を新設するか、ベランダ用の「物干し台」を用意しましょう。
資材の価格は物干し金具の方が手頃ですが、建物の壁や柱などにねじを打ち込んで設置するタイプがほとんどです。引っ越す際に現状復帰義務のある賃貸物件には不向きですが、自前の戸建て住宅なら検討してみても良いでしょう。
物干し金具は、建物の壁面や柱面に直接ねじを打ち込んで設置するものがほとんどです。価格こそ安いですが、壁面/柱面にねじを打ち込んでよいものか慎重に検討しましょう(画像は川口技研「EK-55-LB」、出典:Amazon)
金具と比べると、物干し台は構成部材が多いこともあり高価です。しかし、ベランダ/バルコニーにある程度の幅と奥行きさえあれば設置できます。シンプルに台を床に置くタイプ、突っ張り棒で固定するタイプやベランダに固定するタイプなど、さまざまな台がありますので、ベランダ/バルコニーの構造に合わせて選びましょう。
上方に屋根(ひさし)のあるベランダなら、屋根と床面に突っ張り棒を渡すタイプの物干し台を設置できます。ベランダの床面から屋根までの高さを調べた上で、適切な長さの突っ張り棒を備えるものを選びましょう(画像はアイリスオーヤマ「SVI-275NR」、出典:Amazon)
庭に物干しざおを置きたい場合
自宅の庭やテラスに物干しざおを置きたい場合は、屋外用の物干し台を用意しましょう。屋外用物干し台は、土台がコンクリート製のものと、水/砂タンクとなっている「ブロー台」があります。
コンクリート製の土台は長持ちなことや風に強いことがメリットですが、重たいことと不要になった時に処分しづらいことがデメリットです。
一方、ブロー台は持ち運びやすいことと不要になった時の処分がメリットです。面積的な余裕がある場合は、ベランダやバルコニーに設置することもできます。しかし、設置時に水や砂を入れなければいけないことと、環境によっては寿命が短くなるというデメリットもあります。
屋内に物干しざおを置きたい場合
ある程度広い場所を確保できるなら、屋内に物干しざおを置くのもアリです。固定具を使わないタイプベランダ用物干し台や、ブロー台を使う物干し台の中には、屋内で使うことを想定しているものもあります。
ただ、屋内で洗濯物を干す場合は、物干し台と物干しざおの組み合わせよりも物干しざおのいらない「物干しスタンド」の方が場所も取らないのでおすすめです。
さおの“長さ”と“太さ”はどのくらいがいい?
物干しざおを購入する際に一番悩むのは長さをどうするのかです。物干し金具/ステーや物干し台の間隔ピッタリの長さでは、わずかな風や振動で落下してしまうだけではなく、洗濯物を多く干すと曲がってしまう恐れもある……のは分かると思います。どのくらいの“余裕”が必要なのかがポイントです。
必要な余裕は、物干し金具/ステー/物干し台の間隔によって変わります。目安としては以下の通りです。
- ~2.5m:左右に25cm(間隔+50cm)
- 2.5m~3.5m:左右に30cm(間隔+60cm)
- 3.5m超:左右に50cm(間隔+1m)
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例えば、物干しステーの間隔が200cm(2m)である場合は、200cm+50cm=250m(2.5m)の物干しざおが良いでしょう。あるいは、物干し台の間隔を400cm(4m)とした場合は、400cm+100cm=500cm(5m)の物干しざおがおすすめです。
物干しざおは、太さも重要です。太さは耐荷重、つまり耐えられる重さを左右します。一般的な物干しざおは直径30mm(3cm)となっていますが、布団(ふとん)も干す場合は、もう少し太めのさおを選ぶといいでしょう。ただし、太い物干しざおを想定していない物干し金具/ステーもあるので、太めのさおを買う場合は金具やステーの口径をしっかりチェックしておきましょう。
固定長タイプと伸縮タイプ、どちらがいい? 材質は?
物干しざおには、長さが固定されているもの(固定長タイプ)、長さを変えられるもの(伸縮タイプ)や2~3本の棒を連結してさおとするもの(ジョイントタイプ)があります。
固定長の物干しざおは、余計な機構がない分伸縮タイプよりも頑丈です。ただし、特に長めのものは、自宅(使う場所)までの運搬が意外と困難です。マンションのベランダで3mほどのさおが使えると分かり、3mの固定長のさおを買ってみたら、マンションのエントランスホールは何とかなったけれど、自室の玄関から先で取り回しができなくてベランダまで持って行けなかった……ということも意外とある事象です。
そのこともあり、最近の物干しざおは、運搬時の取り回しがしやすい伸縮タイプやジョイントタイプが増えています。固定長タイプのものと比べると強度は若干劣りますが、特に伸縮タイプは引っ越しが多い人でも引っ越し先で流用しやすいことがメリットです。ただし、最大長ギリギリで使うと強度面の余裕が少なくなるので注意してください。
物干しざおの材質も重要です。常時屋外に出して使う場合は、サビにくいパイプも含めてステンレススチールでできたもの(オールステンレス)か、アルミニウム製の物干しざおをおすすめします。ただし、両者共に価格はやや高めです。また、材質の特性上、アルミニウム製の物干しざおは自重が軽いため、風などで吹き飛ばないように対策が必要です。
一方、風雨にさらされることが少ないなら、パイプを通常のスチールにすることでコストパフォーマンスを追求したセミステンレスの物干しざおもおすすめです。ただし、湿気によって内部にさびが生じる場合もありますので注意してください。
「ハンガー掛け」は必要? 不要?
ハンガーを物干しざおに掛けて衣類を乾かすという人もいると思います。しかし、ハンガーを洗濯ばさみなどで固定しておかないと、風で衣類が重なり合って乾きづらくなったり、風で吹き飛ばされてしまったりすることがあります。
物干しざおにハンガーを掛ける機会が多い場合は、ハンガー掛け付きの物干しざおを検討してみましょう。洗濯ばさみを使わなくてもハンガーを固定できます。ただし、ハンガー掛けの部分には雨水が付着したままになりやすく、それが原因でさおが痛む場合もあります。雨水が付いたらしっかりと拭き取るようにしましょう。
おすすめの「物干しざお」はこれ!
セキスイ SN-30(積水樹脂)
積水樹脂製の伸縮タイプのセミステンレス物干しざおです。最短時は1.7m、最長時は3mまで伸びます。
同社の物干しざおの中ではロングセラーの製品の1つで、表皮のステンレス鋼は、耐食性(サビにくさ)に優れる「JFE443CT」(JFEスチール製)を用いています。
OSE-35(新英)
新英の固定長タイプのオールステンレス物干しざおで、長さは3.5mです。
先述の通り、固定長の物干しざおは、伸縮タイプやジョイントタイプよりも耐久性が高いことが何よりのメリットです。継ぎ目もなくオールステンレスなので、長く使えます。
ただし、先述の通り建物によっては搬入が困難な場合があるので気を付けてください。
N-7552(パール金属)
パール金属製の伸縮タイプのセミステンレス物干しざおです。最短時は1.67m、最長時は2.26mまで伸びます。
ハンガー掛け付きで、物干しざおにハンガーを掛ける機会の多い人に得におすすめです。
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