【人気の125cc】ホンダ「CT125・ハンターカブ」が支持されている理由 原付二種界のSUV、見た目も中身もタフ
エンジンの排気量が50cc超125cc以下で区分される「原付二種」クラス。通勤通学ユーザーに人気の高いスクータータイプが販売台数ランキングの上位を占めていますが、そんな状況でも常にトップを争うほど売れに売れているのが、ホンダの「CT125・ハンターカブ」です。
エンジンの排気量が50cc超125cc以下で区分される「原付二種」クラス。通勤通学ユーザーに人気の高いスクータータイプが販売台数ランキングの上位を占めていますが、そんな状況でも常にトップを争うほど売れに売れているのが、ホンダの「CT125・ハンターカブ」です。
2020年6月に発売されてから、予約殺到によりオーダーストップの時期があったほどの快進撃を続けており、その勢いは今なお衰えていません。そんな「CT125・ハンターカブ」の特徴や幅広く支持されている理由について、詳しく紹介しましょう。
大屋雄一
モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学~工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。
→著者のプロフィールと記事一覧
ホンダ「CT125・ハンターカブ」のスペック
- 価格:44万円(税込)
- エンジン形式:123cc空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
- 最高出力/最大トルク:9.1ps/6250rpm、11Nm/4750rpm
- 車重:118kg
- ホイール径:フロント17インチ、リヤ17インチ
- シート高:800mm
原付二種界のSUV、見た目だけでなく中身も正真正銘タフ
偉大な名車「スーパーカブ」の派生モデルとして、1961年に米国で誕生したホンダ初のトレールバイク、それがハンターカブの祖となる「CA100T」です。20年の時が流れ、1981年に発売された「CT110」というモデルが、現在販売されている「CT125・ハンターカブ」の言わば元ネタとなっています。
その名のとおり、ハンターが険しい山坂を走れるように「スーパーカブ」よりもタフに設計されているのが特徴で、「CT110」に関しては輸出先のオーストラリアで2012年まで郵政仕様として活躍していました。
「CT125・ハンターカブ」は、最新の「スーパーカブ C125」をベースに、タイホンダのデザインR&Dセンターがスタイリング部門を担当しました。強化された足周りに特徴的なアップマフラー、そして大型リヤキャリアなど、かつての「CT110」の特徴をうまく再現しています。
その上で、前後に強力なディスクブレーキを導入したり、夜間走行も安心なLEDヘッドライトを採用したりするなど、現代の交通事情に見合った安全装備を積極的に取り入れています。つまり、単なるノスタルジックや復刻で終わっていない点が、多くのライダーをひきつける要因の一つなのです。
未舗装路もそこそこ走れ、燃費も優秀。キャンプにも最適
「CT125・ハンターカブ」が他のスーパーカブシリーズと決定的に異なるのは、前輪を支えるフロントフォークの設計です。一般的なモーターサイクルと同様に上下のブラケットで支えているので(他のスーパーカブは下側のみ)、オンロードでも未舗装路でも車体の剛性感が明らかに高いのです。荷物をたくさん積んだときや、タンデム(二人乗り)でもこの剛性はプラスに働くので、特にキャンプツーリングに適しています。
エンジンは、世界で最も壊れにくいと称されるスーパーカブ系の空冷単気筒で、低回転域から力強いのが特徴です。実燃費はリッターあたり50km程度と優秀で、60kmを超えるという報告もあるほど。加えて、自動遠心クラッチというレバー操作不要な変速システムを採用しているため、AT小型限定普通二輪免許で乗れるというのも隠れた魅力でしょう。
かつての「CT110」にそっくりなことから、当時を懐かしむベテランライダーはもちろん、タフなルックスに惚れ込み、「CT125・ハンターカブ」に乗るために免許を取る若い女性もいるとのこと。純正アクセサリーやオプションパーツが豊富なことから、末長く楽しめることは間違いありません。
ライターおすすめのバイク用品はコレ!
今売れている「バイクアクセサリ」をチェック!
3カ月間無料でお試し!(7/13まで) 音楽聴き放題!
関連記事
【人気の250cc】スズキ「Vストローム250」がライダーたちをひきつける理由 250ccクラス最強のロングツアラー
今回紹介するのは、スズキの「Vストローム250」というアドベンチャーモデル。2023年7月でリリース期間は丸6年となりますが、初登場時から変わらずコンスタントに売れているという珍しい機種です。いったい何がライダーたちをひきつけるのか、詳しく解説しましょう。「125cc(原付二種)スポーツバイク」おすすめ5選 ネイキッドやスーパースポーツ、オフロードタイプも【2023年6月版】
通勤通学ユーザーを中心に人気を集めているのが、排気量50cc超125cc以下の「原付二種クラス」です。勢いよく売れているのはスクータータイプですが、左手と左足での変速操作を必要とするMT(マニュアルトランスミッション)車も、趣味性の高いモデルとして昔から根強く支持されています。「250ccネイキッドバイク」おすすめ5選 オーソドックスなスタイルが楽しめる【2023年5月版】
車体が軽い、車検なし、高速道路通行可能などメリットの多い「250ccクラス」のバイク。中でもカウリングを持たないオーソドックスなスタイリングの「ネイキッド」と呼ばれるジャンルが人気を集めています。「250ccバイク」おすすめ5選 車検なし、高速道路OK キャンプツーリングも楽しめるモデルを紹介【2023年4月版】
排気量「250cc」クラスのバイクは、比較的車体が軽いので扱いやすく、維持費が安いのが特徴です。ここでは、これからバイクデビューをしたい人に向けて、キャンプツーリングも楽しめるおすすめの250ccバイクを紹介しましょう。「ネオクラシックバイク」おすすめ6選 見た目はクラシカル、設計技術は最新 国内メーカーの人気モデルを紹介【2023年6月版】
メカニズムがむき出しという、往年のバイクらしいスタイルの「ネオクラシックバイク」が、どの排気量でも人気を集めています。かつての名車に似せながらも設計技術は最新なので、故障やパーツ供給などに不安がありません。今回は、原付二種からビッグバイクまで、国内メーカーの人気ネオクラシックバイクを紹介しましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.