自分のバイク・用途に合う「フルフェイスヘルメット」はどれ? タイプ別に相性の良いスタイルを紹介【2023年最新版】
一般公道をバイクで走行する際、道交法によって着用が義務付けられているのが乗車用ヘルメットです。いくつかのタイプに分類することができますが、中でも保護面積が最も広く、安全性に優れるのが「フルフェイスヘルメット」です。
一般公道をバイクで走行する際、道交法によって着用が義務付けられているのが乗車用ヘルメットです。いくつかのタイプに分類することができますが、中でも保護面積が最も広く、安全性に優れるのが「フルフェイスヘルメット」です。
今回は「フルフェイスヘルメット」のタイプ別モデルの特徴や、どんな車種や用途に合うのかを紹介しましょう。
大屋雄一
モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学~工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。
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「フルフェイスヘルメット」タイプ1:レーシングモデル
世界最高峰のモトGPライダーにも供給されるなど、ヘルメットメーカーが威信をかけて開発しているのが「レーシングモデル」です。サーキットでの時速350kmを超える超高速域でのエアロダイナミクスやベンチレーション効果を最適化しつつ、軽さや快適性についても一切の妥協がないのが特徴です。
レースに参戦する方や、サーキット走行を趣味にしている方、スーパースポーツのユーザーにピッタリなモデルと言えるでしょう。また、契約ライダーのレプリカカラーが用意されていることから、推しライダーと同じグラフィックのヘルメットをかぶりたいというニーズに応えてくれるのも、このレーシングモデルの特徴となっています。
「フルフェイスヘルメット」タイプ2:ツーリングモデル
レーシングモデルと同等の安全性を確保しつつ、街乗りやツーリングでの快適性を追求したのが「ツーリングモデル」です。見た目にも、また用途的にもネイキッドやツアラーにピッタリと言えるでしょう。
フルフェイスでありながら脱ぎかぶりがしやすいように設計していたり、レバー操作で内側のサンバイザーが出し入れできるなど、各社がさまざまな工夫をこらしています。また、近年は多くのライダーがインカムを使用しているため、本体やスピーカーが装着しやすいように配慮されているのも特徴となっています。
「フルフェイスヘルメット」タイプ3:クラシックモデル
往年の名車をオマージュしたネオクラシックバイクの人気を受けて、その当時の雰囲気をうまく抽出したフルフェイスが登場するようになりました。ベンチレーション性能などは最新のツーリングモデルに一歩譲りますが、それでも当時のヘルメットよりは段違いに快適です。
中でも大人気なのがショウエイのグラムスターで、帽体のコンパクトさが支持されている理由の一つ。ネオクラシックはもちろん、クルーザー(アメリカン)とも相性が良いです。
「フルフェイスヘルメット」タイプ4:オフロードモデル
木の枝や泥跳ねを避けるためのバイザーを装着し、呼吸しやすいように口元が広く設計されているのが「オフロードモデル」です。モトクロスなどの競技用ヘルメットはゴーグルを組み合わせて使用するのですが、のちに他のフルフェイスと同様にシールドを装備したモデルが登場。これがアドベンチャーバイクのユーザーに大人気となりました。
バイザーが付いていると走行風を受けてあおられそうですが、実際にはうまく風圧を逃がす構造になっているため、首への負担は想像以上に少ないです。また、バイザーは西日などの直射日光を遮る効果があり、慌ててスモークシールドに交換する必要がないのもメリットの一つです。
2023年はアライとオージーケーカブトからそろって新製品が登場するなど、このジャンルの人気の高さがうかがえるでしょう。
「フルフェイスヘルメット」タイプ5:システムモデル
ジェット型のヘルメットをベースに、開閉式のチンガード(あご部分)をプラスしたのが「システムモデル」です。かぶったまま飲食ができたり、脱ぎかぶりがしやすいなど、ジェットとフルフェイスのいいとこ取りといった特徴があります。
構造的に部品点数が多くなるため、一般的なフルフェイスよりも重量がかさみ、さらに帽体が大きめになるといった点がデメリットと言えるでしょう。一方で非常に利便性が高いことから、車種を問わずツーリングがメインというライダーに根強い人気があります。
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