「宅配ボックス」買うならどれ? フルリモートで働く筆者が絞り込んだ候補3選【2025年11月版】(1/4 ページ)
今回は、宅配ボックスについて、筆者自身がもし購入するなら、どのような視点から、どのような製品を選ぶのかを考えてみたいと思います。
ネットショッピングの一般化や、出前サービスなどの充実とともに、宅配の利用機会が増えた人も少なくないでしょう。宅配をよく利用する人にとって便利なのが、不在時でも荷物を受け取れる「宅配ボックス」です。
今回は宅配ボックスについて、筆者自身がもし購入するなら、どのような視点からどのような製品を選ぶのかを考えてみたいと思います。
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
フルリモート環境でも宅配ボックスは便利
筆者はフルリモートで仕事をしており、宅配ボックスは不要と思っていました。しかし、深夜をメインに作業するので、「時間指定」で確実に起きている時間を指定していない限り、昼間の就寝中に対応できず、不在票を入れられてしまうことがしばしばあります。もちろん、入浴中やトイレの間なども油断できません。そのため筆者のような環境でも、宅配ボックスがあれば非常に便利でしょう。
宅配ボックスを選ぶにあたって、自分がよく受け取る荷物を整理してみます。筆者がよく注文するのは、ネットショッピングではケーブル類などが多く、フリマアプリではマスコットなどが多いため、小物類を受け取ることがほとんどです。ちいかわグッズを収集するのが最大の楽しみなので、大きなぬいぐるみなども受け取るシーンがあります。
水濡れや破損などが気になるものも多いので、防水性や耐衝撃性は優先して考慮したいところです。
また、盗難対策の機能も忘れずに確認したいですね。もし盗難対策をしないならば、ある程度丈夫なコンテナなどを置いてしまえばよいという話になるので、せっかく宅配ボックスを買うなら外せないポイントです。
車庫はあるものの車を所有していないので、サイズに関しては、どのような大きさでも対応できそうです。一方、コストはそれほどかけたくないため、高価な多機能タイプや、設置に工事が必要なものなどはチェックするだけにとどめようと思います。
コストパフォーマンスに優れたコンテナタイプのモデル
まずは、リーズナブルな価格のものから見ていきます。Amazonで宅配ボックスを探してみると、JEJアステージの「宅配ボックス620」が目に留まりました。プラスチック製品の企画・製造・販売・流通などを手掛けるJEJアステージは「ものづくりのまち」として知られる新潟県三条市に本社と工場を構えており、ブランド的にも引かれるものを感じます。
上面と側面に大きく「宅配BOX」と書いてあるので、宅配業者の人が迷わず使えそうなボックスです。
コンテナタイプの宅配ボックスで、ショッピングサイトでの実売価格は3000円前後からとリーズナブル。正面に鍵穴が付いており、別途、南京錠やダイヤルロックなどを購入して取り付けることが可能。家のドアなどにワイヤーを通し、一緒に鍵をかければ、防犯対策を強化できます。
容量は約68Lで、一般的な2Lのペットボトル6本入りの段ボールが2ケース入ります。水に強いプラスチック製なので、水洗いが可能。ふたを取り外せるので、中までしっかり洗浄できます。なお、防水構造ではないため、使用時にはふたの隙間からの浸水などに注意が必要そうです。
容量や機能など、筆者には十分な製品だと言えそうです。とりあえず入門用として、購入を検討したいと思います。
配送業者の主要なメール便サイズに対応するモデル
据え置きタイプの宅配ボックスを見てみると、安価なものであれば1万円程度、高価なものなら3万円以上で、だいたい1万5千円~2万円程度がスタンダードな製品のボリュームゾーンと言えそうです。
次は、その相場通りと言える1万9800円(税込)の、スタンダードなモデルを見てみます。
「schuin(スクイン)」は、ヤマソロのポスト一体型の宅配ボックスです。ヤマソロは、1928年に兵庫県小野市で「山本算盤店」として、そろばん製造から創業した企業。現在は木製インテリア家具を中心に扱っています。こちらも、ものづくりへの深いこだわりを感じさせるメーカーですね。
ポスト一体型なので、受け口は2つ装備。上段のメールボックスの投函口は、各配送業者の主要なメール便サイズに対応しており、メール便をスムーズに受け取ることができます。筆者の自宅の郵便受けはメール便に対応しておらず、無理に投函され、取り出しにくくなることがあるので、これはありがたい仕様です。
上段メールボックスにはダイヤルキーを採用しており、好きな番号を設定可能。一般的な宅配便を受ける下段ボックスには「ゼロリターンキー」を採用しており、開錠すると自動で「0・0・0・0」に戻るので、開錠番号の漏洩を防ぐことができます。
設置に関しては置くだけで設置できるほか、付属のアンカーボルトで固定することも可能。カラーはレッド、グリーン、ブルーグリーン、グレー、ブラックなどが用意されており、好みや玄関先の雰囲気に合わせて選べるのもうれしいポイントですね。
伝票への自動捺印に対応した高級モデル
最後に、日本を代表する大企業の高級モデルもチェックしたいと思います。パナソニックは「コンボ」という名称の宅配ボックスを展開しており、コンパクトタイプやスリムタイプなど、さまざまなモデルをラインアップしています。設置方法も、据え置き、埋め込み、壁掛け、ポール取り付けなどに広く対応します。
そんなコンボの「CTNR4020」は、戸建住宅用のミドルタイプの宅配ボックス。扉には「受け取りできます」あるいは「使用中」の表示が可能で、宅配業者が荷物を入れられるかどうかを一目で確認可能。自動捺印の機能を備えており、対応の印鑑(シヤチハタ製 ネーム9)を別途用意してセットしておけば、宅配業者が「伝票差込み」に伝票を入れて「なつ印」ボタンを押すだけで押印可能。とにかく宅配業者がスムーズに荷物を届けられるボックスになっています。
帰宅後は「使用中」(赤色)表示であることを確認し、付属の専用キーでシリンダー錠を回して扉を開け、荷物を取り出します。特殊キーを使用しており、ピッキングによる解錠が困難である点も安心。一方で、価格が実売4万円台後半からとなっており、ミドルサイズで複数受け口もないモデルとしてはなかなか手を出しにくい価格帯です。高価な商品を取り寄せるようなことが増えそうなら、こういったモデルも候補としてぜひ検討したいところです。
なお、品番のR/Lは扉開き勝手を示しているので、右開きはR、左開きはLとなっており、好きな方を選択できます。また、後出しモデルの「CTNR4021R(L)」も展開しています。
いずれもカラーは鋳鉄ブラック(TB)、ステンシルバー(SC)、漆喰ホワイト(WS)、エイジングブラウン(MA)の4色から選べます。
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