YNK JAPAN、MMORPG「天地大乱」の国内サービスを発表
YNK JAPANは、新作MMORPG「天地大乱」に関する発表会を開催し、国内サービス決定とゲーム概要について明らかにした。テーマ曲を担当する松澤由美さんや韓国の女優キム・ガヨンさんも駆けつけた。
YNK JAPANは10月23日、同社が運営を手がける新作MMORPG、「天地大乱」に関する発表会を行った。天地大乱は韓国Gigassoftが3年をかけて開発、元々は「十二之天2」というタイトルで、現地では2008年4月2日からサービスを開始している。今回の発表内容はあくまで天地大乱の国内サービス決定、という部分にとどまり、詳しいゲーム内容には触れられなかった。またβテストおよび正式サービス開始時期についても未定とのことである。
発表会ではまずYNK JAPAN代表取締役社長チェ・ジョング氏が、GigassoftがYNK JAPANをパートナーに選んだ理由として、「2年前にスタートしたMMORPG『R.O.H.A.N』は韓国で成功したが、日本では思うようにいかなかった。しかし日本向けに『新生ROHAN』として生まれ変わることができ、Gigassoftは弊社がこの失敗から立ち直った点を評価して、パートナーに選んでくれ、2カ月という非常に短い期間で話がまとまった。また、逆にGigassoftは天地大乱を、日本のユーザー向けにカスタマイズ、サポートする準備ができているという話でうれしい」と述べた。また、「MMORPGは寿命が長く奥が深いゲーム。オンラインゲームは開発とパブリッシャが力を合わせねばならない。1つのMMORPGを運営するのは、人がであって結婚して子供を産み育てるような物とよく例える。今日の発表会は結婚式のようなものだと思っている」と語った。
続いて運営責任者、竹村哲氏によるゲーム概要と3つの大きな特徴についての説明が行われた。天地大乱はオリエンタルな世界を舞台に、「正派」「邪派」「魔教」という3つの勢力によって繰り広げられる、PvP/RvRが中心となる作品だ。24時間いつでも8つのエリアで戦争が行える「正規戦」、敵の聖石を破壊し奪取する大規模戦争「聖石戦」、ボスモンスターも出現するインスタントダンジョンで行う「討伐戦」という3つの異なるスタイルが用意されており、プレイヤーは最初に選ぶ勢力によって、キャラクターのステータス値や扱える武器、スキルは異なるのも本タイトルの特徴だ。
さらに竹村氏は、日本オリジナルとなる第4の勢力として、流浪の党「浪人」を発表した。これは高レベルプレイヤー限定の勢力で、既存の勢力に戦いを挑むことができる存在とのことだ。このほか、「霊物」とよばれ5段階で進化するペットシステム、アイテム強化と合成、生産システムや500を超えるクエストの存在が明らかにされた。冒頭で述べた日本向けカスタマイズには、キャラクター成長やアイテムドロップ、勢力間のバランス調整、日本市場にマッチする戦争システムと多彩な戦闘ルールの導入などが挙げられた。
日本での天地大乱の今後の展開についてだが、YNK JAPANマーケティングチームシニアマネージャーの細井貴之は、「韓国でヒットしても日本で受け入れられるとは限らないのは周知の通り。カスタマイズこそが重要なポイントだと考え、ユーザー、YNK JAPAN、ギガソフト間での体験会や交流会を持ちたい」と、ここでも日本向けオリジナル要素の導入を改めて強調。また、最終的にはゲームをしながら同時に何かをしたいというユーザーの要望を満たすべく、Webサイト、チャット機能、動画、音楽プレイヤーなどとの連携を図り、オールインワンの総合マルチメディア化を目指していくと語った。
この後ステージ上には、天地大乱のテーマ曲を担当する松澤由美さん、そして十二之天ユーザー代表として、韓国から女優でありながらヘビーゲーマーとして知られる、キム・ガヨンさんが登場した。キム・ガヨンさんは「ANNEX芸能人ゲーム団」の副団長も務め、仕事のない日は10〜15時間近くゲームに費やしているという、筋金入りのゲーマーとのこと。西洋ファンタジー系のMMORPGよりもオリエンタルな世界観が好きで、前作にあたる「十二之天」もプレイしているそうだ。また、PvPがメインで激しい戦いもありますが、女性でも平気ですか?という問いに対してキム・ガヨンさんは「天地大乱について言えば男女は関係ないと思います。私は男性ともPvPをしますが、90%以上勝ちますし、定期的に韓国で行われているPvP大会では過去2回優勝しました。十二之天2の韓国代表として、いつか日本のプレイヤーと日韓大会ができたらいいですね」とコメントしてくれた。
なお、天地大乱の公式サイトが本日、10月23日午後2時よりオープンしている。今後のスケジュールや詳しい情報が気になる読者は、ぜひ一度公式サイトをチェックしてみてほしい。
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