熱い「攻城戦」と、仲間との「絆」を体験せよ――「R2 -Reign of Revolution」体験してきました(2/3 ページ)

» 2009年03月03日 14時31分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

全マップで同時に行われる「攻城戦」

ゲームの舞台となる「コルフォート島」のマップ。黒い四角があるエリアはすべてスポットとして占有可能

 「R2」最大の特徴と言えるのが、全マップ規模で行われる壮大な「攻城戦」だ。通常、MMORPGの攻城戦と言えば文字通り「城」を奪い合うものが主流だが、今作では城だけにとどまらず、平原や洞窟、沼といったあらゆるエリアが「スポット」として攻城戦の対象となる。週に一度行われる攻城戦では、これらの全マップで一斉に奪い合いが起こるため、攻める場所次第では小さなギルドでも領地獲得のチャンスは十分にある。逆に大きなギルドでも、他のスポットに戦力を割いている間に本城が陥落してしまう、といったことも起こりうるため油断は禁物だ。

 城やスポットは、各エリア内に存在する「封印石」や「守護石」を破壊することで占有することが可能。スポットを占有したギルドは、そのエリア内で行われた戦闘に対し「税金」を徴収できたり、専用のショップNPCなどを利用することが可能となる。

 しかし、それ以上に大きなメリットとなるのが、スポットごとに設定された、固有のスキルを使用できるようになる点だろう。これらのスキルはいずれもかなり強力なものがそろっており、見事獲得することができれば、普段の狩りや攻城戦がぐっと楽になることは間違いない。もちろんスポットの支配権を奪われれば、当然スキルの使用権も消えてしまうため、強力なスキルを有するスポットでは、それだけ激しい争奪戦が起こることになる。複数のスポットを所有するような巨大ギルドを相手にする場合は、いきなり本陣を狙わず、まずは有利なスキルを持っているスポットを落とす、もしくはそのスキルと相性のいいスポットを押さえるなど、スポットスキルも視野に入れた戦略も重要となってくるはずだ。

クローズドβテスト時点で世界に2つ存在する「城」のひとつ、フーリエ城。攻城戦時には何百人ものプレイヤーが入り乱れて戦う激戦区となる

こちらは数ある「スポット」のひとつ、秩序の神殿。水色に輝く紋章が刻まれた、巨大な石のような物体が「守護石」

強い「絆」が求められる、独自のギルドシステム

ギルドツリーの一部。各スキルに担当メンバーを置くことでそのスキルの効果が発生するようになる

 攻城戦と並び、「R2」の大きな特徴となっているのがギルドシステム。ギルド自体はMMORPGではもはやおなじみのシステムだが、本作では「ギルドツリー」と呼ばれる独自のシステムにより、仲間との結びつきをより深く感じられるようになっている点がユニークだ。

 ギルドツリーシステムとは、ギルドメンバーが増えるにしたがって、最大HPが増える「血の誓い」や、より多くのアイテムを持てるようになる「巨人の力」など、専用のスキルが使えるようになっていく仕組みのこと。新たなメンバーをそのスキルの「担当大臣」に指名することで、はじめてそのスキルがアンロックされるというわけだ。これらのスキルは名前のとおりツリー形式になっており、上位のメンバーが抜けてしまうと、その人の下に配属されていた人のスキルも一緒に使えなくなってしまう。万が一の「裏切り」や「引き抜き」に備えて、上位メンバーにはなるべく信頼のおける人を置いた方が懸命かもしれない。

 なお、城やスポットを占領することで、追加のギルドスキルを使用できるようになる。このスキルは占領する城やスポットごとに異なる上に、占領している城やスポットが他ギルドに占領されてしまうと使用できなくなるので、防衛も非常に重要なポイントとなる。


ギルドスキルはツリー状に形成されている
城やスポットを占領することでさらに追加のスキルを使用することができる。いずれもギルド全体の能力を引き上げるために非常に強力なスキルとなる

 そのほか面白いシステムとして、ギルドマスターは仲間が稼いだ経験値の一部(最大で5%ほど)を徴収し、アイテムとして別の仲間に配布できるというものがある。例えば普段から溜めておいた経験値をイベントの賞品として提供したり、またレベルが低くて苦労しているメンバーにプレゼントしたりと、さまざまな使い方が考えられそうだ。

レベルにかかわらず、いきなりすべてのアイテムを装備可能。アイテムの説明欄にも、レベル制限の項目はない

 加えて本作では他のMMORPGと違って、装備品にレベル制限が存在しないという特徴がある。このためゲームを始めたばかりのユーザーでも、例えばギルドの仲間から強力な装備を貸してもらうなどすれば、通常の何倍ものスピードでレベルを上げることが可能となる。またレベルが低くても、装備次第ではいきなり攻城戦で活躍することも可能。大きなギルドになれば、前述したスポットスキルも使えるようになるため、もし手っ取り早くレベルを上げたい、すぐに攻城戦を楽しみたいというのであれば、最初から大きなギルドに入ってしまうのが手っ取り早いだろう。

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