開発者・開発企業などが製品やシステムの仕様や規格、構造、技術を独占的に保持し、情報を公開していないこと。その情報独占者でなければ、開発・修正・改編・管理ができない状態となる。
プロプライエタリ(proprietary)は「専用の」「独自の」「独占的な」「所有権・占有権のある」「非公開の」の意味で、コンピュータ関連用語としてはオープン(open)の対義語となる。
標準化の進んだパソコン(クライアント/サーバ・システム、Webシステム)によるシステムを「オープン・システム」と呼ぶとき、メインフレーム・システムのように特定メーカーなどによる特定の独自仕様によって構成されたコンピュータ・システムを「プロプライエタリ・システム」という。
また、Linuxに代表されるソースコードが公開されたソフトウェアを「オープンソース・ソフトウェア」「フリー・ソフトウェア」というのに対して、WindowsやMac OSのようにソフトウェアメーカーがソースコード(知的所有権)を独占あるいは占有しているソフトは「プロプライエタリ・ソフト」と呼ばれる。
関連記事
- 銀行は本当に3億行のCOBOLコードと縁を切れるのか 脱メインフレームの動向
問題なく稼働するプログラムに触れてはいけない。変えようとしてはならない。メインフレームシステム運用のセオリーは万国共通だったようだ。しかし、銀行のコア機能もいよいよクラウドを意識せざるを得ない時期が来たようだ。米国の銀行業界のトレンドを調査から追う。 - FedExがメインフレーム全廃へ 巨額のコスト削減よりも期待の高い「投資効果」は?
FedExは2024年までにメインフレームを廃止すると発表した。クラウド移行に伴うコスト削減効果は大きいが、同社の新戦略計画「Network 2.0」によると、それ以上に期待されている投資効果がある。 - SMBCの次期DX推進基盤にも採用 NECがメインフレーム新製品を発表【訂正あり】
NECが「メインフレーム継続宣言」通りに新製品を発表した。独自プロセッサも開発を継続。担当者は「変える必要がないところを変えずにDXを推進するのが最高効率」と語る。 - 日立、高可用性と柔軟性を兼備するオープン勘定系パッケージ「OpenStage」を提供開始
日立は、金融機関向けにオープン勘定系パッケージ「OpenStage」を提供開始する。レガシーシステムを抜本的に刷新して、高可用性と強靭性を備え、高効率かつ柔軟なシステムを実現し、金融機関のデジタルシフトとサステナブルな成長を支援する。 - 1度は諦めた“脱メインフレーム”で、内製化と販売変革を実現 京王百貨店のチームプレー戦略
高過ぎる刷新コストに阻まれ、1度は諦めたメインフレーム脱却への「再挑戦」をきっかけに、システムの内製化だけでなく、データ分析を基に新たな販売戦略を生み出した京王百貨店。経営者とIT部門から売り場まで、さまざまな従業員のチームプレーを実現した戦略には、失敗から得た知見が生きていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.