組織・企業が業務の基本として定めた標準プロセスや開発標準などを手直しして、個別のプロジェクトや顧客の要求に合わせて実用的な標準(手順・成果物・指標など)を作成・実行すること。
一般に業務の標準化は効率と品質を向上するが、大規模な組織で定義される標準は一般的なレベルで記述されていることが多く、そのまま個別具体的な業務に適用できるとは限らない。このとき、基本となる標準を実際の事案に合わせて変更・詳細化し、具体的な業務プロセスやルールを定義する作業をテーラリング(仕立て直し)という。
CMMIでは、プロセスの定義・視覚化を重視するが実際の適用ではテーラリングを行うことが前提となっている。CMMI(段階表現)のレベル3は、個別プロジェクトからプロセスを吸い上げて組織の標準プロセスに反映し、その標準プロセスを加工・修正して次の個別プロジェクト(場合によっては個人)のプロセスを定義・実行するというサイクルを求めている。このとき、テーラリングは「テーラリング指針」という統一基準に基づいて行われる。
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