ストレージ大手の米EMCは1月14日(米国時間)、同社のハイエンドストレージ「EMC Symmetrix DMX-4」のオプション製品として、SSDを採用したドライブを発表した。大手ストレージベンダがSSDを本格採用するのは初めて。EMCは金融向けアプリケーションなど特にパフォーマンスが求められるシステムに有効としている。
発表したのは73GBと146GBのSSD。2008年第1四半期に提供開始する。SSDを採用することで高速なアクセスや省電力を実現する。EMCによるとsingle-layer cell(SLC)と呼ぶフラッシュ技術とコントローラを組み合わせてパフォーマンスを向上。消費電力は従来の15000回転のファイバチャネル対応HDDと比較して38%少ないながら、パフォーマンスは1台のSSDで、30基のファイバチャネル対応HDDに相当するという。1秒当たりのデータ処理における電力消費量に換算すると、従来のHDDと比べて電力消費を98%減らせるとしている。
SSDはDMX-4の中で、ファイバチャネル対応HDDと混在可能。SSDとHDDの間でのデータのプロビジョニングやレプリケーション、移動などにも対応する。
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