システムが持つユースケースを列挙し、それがどのアクターから利用され、ユースケース同士の関係がどうなっているのかを一覧する図。UMLの主要な図の1つである。
ユースケース図は、アクターを表す人型シンボル(stick man=棒人形)と、ユースケースを示す楕円シンボルを線で結んで描画する。アクターは人型以外に<
また、矩形を使って複数のユースケースを囲み、ユースケースの集合を示すオプションもある。これにより、主体(物理システムやクラス)の境界を表現できる。アクターはすべて境界の外に置かれ、ユースケースはすべて内側に置かれる。
要素同士の関係としては、アクターとユースケースの関連、アクター間の汎化、ユースケース間の汎化、拡張、包含がある。
参考文献
▼『ユースケースの適用――実践ガイド』 ゲリ・シュナイダー、ジェイソン・ウィンターズ=著/羽生田栄一=監訳/オージス総研=訳/ピアソン・エデュケーション/2000年3月(『Applying Use Cases: A Practical Guide』の邦訳)
▼『UML 2.0仕様書――2.1対応』 Object Management Group=著/西原裕善=監訳/オーム社/2006年11月(『Unified Modeling Language specification』の邦訳)
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