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SQuBOK(すくぼっく)情報システム用語事典

software quality body of knowledge / ソフトウェア品質知識体系

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 ソフトウェアに関する品質保証や品質向上に携わる技術者に求められる知識を体系的にまとめた知識体系のこと。品質マネジメントや品質技術に関する技法のほか、事例や関連文献、国際規格、国際的プラクティスなどを網羅的に整理したガイドブックとして作られている。

 SQuBOKは、日本のソフトウェア品質界が蓄積してきた“知識”の構造的可視化を目指し、日本科学技術連盟 SQiP(ソフトウェア品質)委員会と日本品質管理学会 ソフトウェア部会が共同で設置した「SQuBOK策定部会」が策定した。

 策定の目的として、次の5つが挙げられている。

  • 品質保証に携わる方の育成に役立つものとする
  • ソフトウェア品質に関する日本の暗黙知を形式知化する
  • ソフトウェア品質に関する最新のテーマを整理し、体系化する
  • ソフトウェア品質技術の認知度向上を図る
  • ソフトウェア品質保証プロセスを確立したい組織の助けとなる

 策定作業は2005年9月に始まり、2006年4月に有識者向けのα版を、2007年9月には一般に向けたβ版を公開してコメントを募集し、2007年12月に第1版として『ソフトウェア品質知識体系ガイド――SQuBOKガイド』を出版した。2008年10月には第1版でこぼれていたパブリックコメントの対応、参考文献・関連論文を更新する改訂版(アメンドメント)が公開されている。

 SQuBOKガイド 第1版では、全体を「ソフトウェア品質の基本概念」「ソフトウェア品質マネジメント」「ソフトウェア品質技術」の3つのカテゴリに分け、その下に知識領域、副知識領域、トピックスの階層構造を置いて整理している。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 知識領域全体で約200項目のトピックが設定されているが、内容としては第1版では品質保証活動に関する知識領域のみが対象となっており、そのほかの部分は第2版以降で充実させていくことになっている。

 なおSQuBOKの著作権・商標権は、日本科学技術連盟が保有している。

参考文献

▼『ソフトウェア品質知識体系ガイド――SQuBOK Guide』 SQuBOK策定部会=編/オーム社/2007年11月


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