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エンターテインメント部門
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カテゴリ分け再編で大幅変動
ザ!鉄腕!DASH!!堂々の1位
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前回上位を占めた懸賞サイト群が移動したことで、より純粋なエンターテインメント性が問われた2001年。1位、2位はテレビ連動サイトが獲得したものの、ランキング総体ではバラエティに富む結果となった。
あなたもDASH村の住人になれる
ザ!鉄腕!DASH!!
www.ntv.co.jp/dash
毎週の番組内容のフォローはもちろん、連続企画『DASH村』コーナーの丁寧な作り込みがスゴイ。掲示板や質問への対応もフレンドリーで、まるで自分も村作りに参加しているような気分になれる
気になる“恋の行方”を追いかけて
あいのり
www.fujitv.co.jp/jp/ainori
男女7人がピンクの“ラブワゴン”に乗って、世界を旅しながら繰り広げる恋愛模様。その姿をありのままに、しかし優しく伝えるフジテレビの人気番組サイト。毎回のあらすじ、参加者のプロフィール、旅の軌跡、裏話などが紹介されている。とくにあらすじの紹介は実にこまやか。その蓄積である軌跡をさかのぼれば、途中から見始めた視聴者もラブワゴン乗り遅れることなく、気になる恋の行方の全貌をつかむことができる
ネット上のアミューズメントパーク
Shockwave.com
jp.shockwave.com
マクロメディアが開発した、ブラウザで動画や音声を配信する技術、Shockwaveのパワーと魅力のすべてを詰め込んだサイト。テトリスやポーカーをはじめとする多彩なゲームやFlashによるインタラクティブなアニメーション、有名アーティストのミュージッククリップなどが提供され、どれも無料で楽しめる。これらのコンテンツは続々と追加・更新されるので、いつ訪れても飽きることがない
「前回はノミネートの段階で“1位はもらった!”って思ったんですよ」と語るのは『ザ!鉄腕!DASH!!』プロデューサーの今村司氏。「それがフタを開けたら2位でしょう。“何でだ!?”というのが正直な気持ちでしたね」と、ディレクターの駒木純一氏が引き取る。そして、「だから今回、1位の知らせをもらったときは本当にうれしかった!」と、口々に喜びの気持ちを伝えてくれた。
今村氏と駒木氏は、現場で実際に番組を作っているスタッフである。通常の番組ならウェッブ制作は全く別の部隊で、そこに任せっきりというケースが多い。しかし同番組では、現場とネット部門が緊密に結び付いているという。
「テレビもブラウン管だけで勝負する時代じゃない。ウェッブは視聴者との大切なコミュニケーションツールなんです」(今村氏)。「週2000通のメールの年齢層の広さに驚かされます。お年寄りが間違いを指摘してくれたり(笑)。これはうれしいですね」(駒木氏)
実際にページを制作している栗原泰幸氏、佐野朋子氏もそれぞれ「視聴者と現場、両方の熱意を感じられるからキツイ更新スケジュールも乗り切れます」「データを作る方の苦労もよくわかってますから(笑)」と、番組とウェッブの連帯を語ってくれた。
そんな体制で作られるページはハンドメイドの温もりに満ちている。今回の1位獲得も、その温かさがユーザーに伝わった結果といえるのではないだろうか。
識者の声 |
テレビや活字媒体がこぞってマネするような
インターネット発のコンテンツの登場に期待
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いまのインターネットコンテンツって、どこかの部分で他のメディアのマネや借り物だったりするでしょう? たとえばテレビとか本とか。とくにエンターテインメント系は、その傾向が強いですよね。つまりネットでの娯楽が、まだ独り立ちできていないという状況なんですよ。今後は逆に、テレビや活字媒体にマネされるくらいのオリジナリティを目指して、その創造性が技術の開発に拍車をかけていくべきですよね。ボク自身も、自分のサイトをそういう方向にもっていこうといろいろ考えているところなんですが。
本来、技術は創造性を実現するために開発されるべきもので、“技術があるから作った”みたいな、派手だけど重いサイトっていうのは本末転倒だと思っていますから。
今回上位入っているサイトは、理想的なラインに近づいていると思います。テレビ関係の2つは独自の情報を丁寧に盛り込むことで、サイトとしての独立性を高めている。3位のShockwave.comはその対極にある最新技術のサイトだけど、開発元だけあって無駄なく快適に技術を使いこなしている。今後さらに発展したサイトが登場するのを期待しています。
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放送作家・脚本家
おちまさと氏
自らもサイトを運営している
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