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コンピュータとインターネット部門
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作者やユーザーとともに進化し続け
6連覇達成!! 窓の杜、強し
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20%近い得票率でブッチギリのトップを獲得し、WOY開始以来の6連覇を達成したのが窓の杜。以下、並み居る常連に割って入ったのは、ブロードバンド時代の便利サイトとウイルス情報。時代を反映した結果になった。
作者やユーザーとともに進化してきた
窓の杜
www.forest.impress.co.jp
オンラインソフトのダウンロードサイトとしてスタートした窓の杜も、オンラインソフトを中心とした総合情報サイトへと発展。作者やユーザーとともに日々変化を続けてきたことが、人気の秘密か
ソフトの数と送金ならオマカセ!!
Vector
www.vector.co.jp
窓の杜とは対照的に、アーカイブの充実を重視したダウンロードサイト。圧倒的な登録数や優れた検索性などがウケて、前回のランキングでは2位に急浮上。今回も、窓の杜にこそ及ばなかったが、安定した人気で2位をキープ。98年より、シェアウェアの送金を仲介する「シェアレジ」サービスを開始し、作者とユーザーの手間を大幅に軽減。シェアレジ開始からソフトウェアの累積販売本数は100万本を超えた
ブロードバンド時代の便利サイト
ブロードバンドスピードテスト
speed.on.arena.ne.jp
キャリアや回線種類、プロバイダ名、電話局への距離などを選び、「測定開始」をクリックするだけで現時点での回線速度を簡単にチェックできる。ブロードバンドを導入すると、実際どれだけの速度が出ているのかとても気になるもの。とくに、電話局からの距離や電話線の長さなど、速度に影響を与える要素の多いADSLユーザーは、よく利用したのでは? プロバイダごとの統計情報も、導入前や乗り換えの検討に役立つ
本当に強い。業界を見渡しても、その地位を脅かしそうな芽すら見当たらない。6年間変わらぬ支持を得続けられたそのヒミツはどこにあるのだろう?
「長い間、絶えずアンテナを張り巡らせて毎日の更新に努めてきたからだと思います。いまではトップページを見ただけでオンラインソフトの全体像が見渡せて、いつも最新情報が得られるようにしています」と分析するのは、窓の杜編集長の小川亨氏だ。
とくに2001年は、Windows XPの登場や次々に現れたウイルスのせいで、ドライバの更新やパッチに関して最新の情報が多く求められた。
窓の杜といえば、ダウンロードをイメージする人も多いかもしれないが、サイト全体としては「オンラインソフトのアーカイブ」を充実させるというより、情報サイトを目指す方向だ。「登録ソフトの数は、多ければいいというものではないと思っています。基本的に、オンラインソフトの好きなスタッフが実際にダウンロードして、利用したうえで紹介するという方針を守っています」(小川氏)。ユーザーの視点に立ち、ある種の提案も含ませながらのレビューは、確かに信頼が持てる。
最近では、ダウンロードしたファイルの解凍の仕方もわからないような、超初心者のユーザーも増えている。2002年は初心者向けのメニューを増やしたり、ファイルライブラリの使い勝手をより高めていくという。次回も、窓の杜に取って代わって1位を取るのは至難のワザかも?
識者の声 |
結局、Windowsに多くの問題があるから
解決サイトに人が集まるんじゃないかな
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今回も、窓の杜のようにソフトを入手できるサイトやWindows.FAQなどのように、“Windowsを使ううえで役に立つ”サイトが相変わらず強いですね。これはつまり、2001年もWindowsが不安定だった、ということです。Windowsがいかに完成されていなかったかを示すランキング結果といえるでしょう。もしマイクロソフトのサイトがノミネートされていれば、間違いなく1位だったんじゃないですか。パッチを当てたりドライバを更新したり、これほど便利なサイトはないですから(笑)。要は、みんなWindowsにイライラしながらパソコンを使っていて、それを少しでも救ってくれるウェッブに人気が集まるというわけです。
もちろん2002年は、ブロードバンド系のサイトがもっと上位へ進むでしょう。パソコンは、“やりたいこと”と“やれること”のバランスが、ようやく釣り合ってきたんですね。また、パソコンは道具である一方で、メディアとしての側面もあります。クルマのように、その機種を持つことで何かを主張できるような文化が育ってほしいと思います。最近のいくつかのパソコンにはそうした傾向が見られますね。
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アスキー 週刊アスキー編集長
福岡俊弘氏
97年より現職。多彩に活動するデジタル業界の文化人
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