ユーザー、飲食店を同時サポート ぐるなび www.gnavi.co.jp 地域別に料理、目的などで検索する「ぐるなびレストラン」がメイン。新サービス「ご当地グルメ」は旅先で土地の味覚を味わいたい利用者と、観光客にアピールしたい飲食店、双方の満足を目指す
健康志向層へ幅広くアピール 発掘!あるある大事典 WEBSITE www.ktv.co.jp/ARUARU 2001年6月放送のテーマ「アミノ酸」が関連商品のブームを生むなど、健康、体、食に関する身近なテーマを取り上げる番組自体の人気が確実に票につながった。公式サイトではテーマインデックス、キーワード検索を備え、1996年の第1回以降、すべての放送内容を掲載。気になるテーマについて短時間で確認できる利便性と、番組の性質上、健康関連情報のインデックスとして非視聴者にもアピールできるのが強みとなった
娯楽性、実用性を備えて好位置に マクドナルド www.mcdonalds.co.jp 大人も欲しがる玩具付き「ハッピーセット」、季節ごとの商品展開と半額キャンペーン。つい通ってしまうマクドナルドの魅力は公式サイトにもあふれている。特筆すべきは全国で使えてグリーティングカードにもなるクーポン。ユーザーにとって、サイトにアクセスする十分な動機になる。親子で遊べるゲームコーナー、地図付き店舗情報などコンテンツ満載で、クーポン目当てのユーザーをもしっかり取り込んだ格好だ
2001年5月以降、屋台骨の飲食店検索はそのままに、麺とスープの種類で検索できる「ぐるなびラーメン」、旅先で役立つ「ご当地グルメ」ほか新サービスを次々に展開、トップのデザインも一新するなど大幅なリニューアルを進めてきた。「利用者に(リニューアルを)受け入れてもらえるか率直なところ不安でした」(久保社長)。そこへ舞い込んだ2年連続1位受賞の朗報には、さすがに安堵の表情だ。
現在も進行中というリニューアルは、すでに1万4000件以上の登録店舗を抱えるぐるなびの今後を見据えたものだ。まず、飲食店個別のページではメニュー欄を充実させる。「季節メニュー」「店長おすすめ」など、店ごとに独自のカテゴリを作ってタブ表示が可能に。お気に入りの飲食店を登録したり、行ったお店の記録をつけられる「myぐるなび」の機能も強化する。また、iモード版では空席状況をリアルタイムで確認できる「空席速報!」サービスも登場した。新規店を増やすだけでなく、既存店の情報を充実させる方向へ営業もシフトしていくという。
ぐるなびコミュニティ(掲示板)には顔の見えない投稿はなく、掲載されたコメントはすべて属性が明確な会員の声。「何らかの価値付けが欲しい」という会員の意見から生まれたオススメ店リスト「オリジナル・ベストセレクト」の掲載基準も、味や風評、スタッフの独断ではなくアクセス数などの公平なデータに基づく。情報掲載はすべて有料の加盟店事業でありながら、ユーザーの信頼も得ている理由はそのあたりにもありそうだ。
情報も含めて「どれだけ多くの物を持つか」で豊かさを測る、そんな生活の形は90年代半ばにいったん完成したんです。完成後の閉塞感の中で、インターネットをきっかけとして「持つ」ことではなく「使いこなせる」ことへと価値が移っていると、ここ数年つくづく感じています。たとえば「海の見えるレストランで食事がしたい」と思ったとき、レストランを数多く知っているだけでは意味がない。あてはまる店を確実に探し出せる能力が求められます。条件は人それぞれですから、クチコミ投稿や制作者の視点などのバイアスがかかっていない、インデックスとして使いこなしやすいサイトが上位にくるのはうなずけますね。
使う側にも、「使いこなさなくては何の価値もない」「権威に頼るのではなく自分の目で探さなくてはいけない」というインターネット的思考法が浸透しつつあります。みんな情報にたどり着ける機会は均等なのだから、自分でどう判断するかが大事。生活情報サイトをうまく使いこなすには、自分の中に価値の軸を持った「インデックス型人間」を目指す必要がありそうです。