コンピュータ犯罪の中でも、インターネットなどのネットワークを利用した犯罪は世界規模で発生し、そのための捜査には国際的な協力関係が欠かせない。そこで、欧州評議会(Council of Europe:CE)は、欧州共同体(European Community:EC)の加盟国以外の国を含む国際条約の必要性を認識し、サイバー犯罪条約の原案が起草された。アメリカ、カナダ、日本などの欧州共同体非加盟国も起草委員国として参加している。そして、起草されたサイバー犯罪条約は、2001年11月23日に、ハンガリーのブダペストで開催された署名式典において、約30か国の署名を得て成立した。