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Yahoo! Internet Guide 2003年1月号 2002年11月29日(金)
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プロバイダを超えて広がる無料通話
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大手プロバイダがIP電話サービスで続々提携

安で通話できるIP電話は、ブロードバンドのキラーコンテンツとなりつつある。ビー・ビー・テクノロジーは11月の事業説明会で、120万8000件(10月末現在)のYahoo! BBユーザーのうち、BBフォン利用者は77万3000件に上ると発表。同社・孫正義社長も「BBフォンがYahoo! BB加入の大きな契機になっている」としている。このBBフォンの成功を受けてか、最近、各プロバイダ、通信事業者がIP電話サービスへの参入や実験開始を続々と発表している。

 しかも、BBフォンのように同一プロバイダのユーザー間だけでなく、プロバイダを超えて無料通話を可能にするというのだ。

 10月21日、フュージョン・コミュニケーションズは、プロバイダ各社のオプションとして提供するIP電話サービス「FUSION IP-Phone」を、2003年2月1日より開始すると発表した。サービス開始当初は、自社プロバイダのユーザーと、BIGLOBEのイー・アクセス対応コースユーザーにのみ提供されるが、同社・経営企画部の串馬佐知子氏によると「FUSION IP-Phoneはプロバイダフリー、ベンダーフリーが特徴。今後、ほかのプロバイダにも広げる予定で、FUSION IP-Phoneユーザーどうしなら、プロバイダが違っても通話料は無料になる」という。

 また、プロバイダ間の連携も進んでいる。11月14日、OCNと@nifty、So-netは、NTTコミュニケーションズのネットワークを基盤としてIP電話サービスの共同実証実験を行うと発表。12月より各社ごとに試験サービスを開始し、2003年1月よりプロバイダ間での相互通話試験も行う。DION、ODN、BIGLOBE、Panasonic hi-hoも15日、同じくIP電話の相互接続を前提とした実証実験を12月より開始すると発表。さらにBIGLOBEとPanasonic hi-hoは20日、OCNらの共同実験にも参加を表明している。

「会員間の通話料無料」がIP電話最大の魅力。ユーザーにとって無料接続先が増えることは歓迎だが、複数のネットワークをサービス基盤に利用しているプロバイダの場合、同じプロバイダのIP電話ユーザーどうしでも無料にならないのでは? という疑問もある。FUSION IP-Phoneと4社による共同IP電話相互接続実験の両方に名乗りを上げたBIGLOBEでは、「いずれは両サービスを相互接続させたい」(広報)とのこと。

 こうした料金設定の問題も、本格サービス開始までの検討課題となるようだ。本格サービス時には、ユーザーにわかりやすい形でサービスが提供されることを望みたい。

大手プロバイダが一気に名乗りを上げ始めたIP電話サービス
サービス名 BBフォン(提供中) FUSION IP-Phone(試験サービス12月〜) KDDI-IP電話サービス(試験サービス12月10日〜) OCN、@nifty、So-netのVoIP相互通話実証実験(12月〜) メガコンソーシアム4社の相互接続実証実験(12月〜)
初期費用 無料 500円 1000円(試験モニターは無料) 無料(試験期間中) 未定
月額基本料+必要機器レンタル料 1080〜
1280円(Yahoo! BBユーザーは不要)
1080円 680〜
1080円(試験期間中は500円もしくは無料)
無料(試験期間中) 未定
通話料 ユーザー間 無料 無料 無料 無料 無料
固定電話(国内) 7.5円/3分 8円/3分 8円/3分 無料(試験期間中) 未定
携帯電話・PHS 10〜25円/分 未定 通常の加入者回線経由 通常の加入者回線経由 未定
利用条件 Yahoo! BBユーザー。ADSLを利用しなくても、BBフォンのみの利用も可能 契約プロバイダがサービスを提供していること。現在、同社プロバイダと、BIGLOBEの「使いほーだいADSLeコース(イー・アクセス回線)」が対応 DIONの「ADSLレギュラーコース」「フレッツ・ADSLコース」「Bフレッツコース」「光ファイバーマンションコース」 ADSLユーザー(モニターユーザーの集め方は各プロバイダによる) 未定

無料通話はどこまで広がる?
図
同じネットワークを利用するプロバイダどうしの無料通話は簡単だが、ネットワークをまたぐ場合は、ネットワークどうしが相互接続しなければならない。BIGLOBEはフュージョンならびに4社共同実験に参加しており、@niftyやSo-netも「ネットワークはNTTコミュニケーションズだけに限定していない。マルチキャリアにしていきたい」としている。「最終的には、どのネットワークを使っているかということをユーザーが意識することなく利用できるようなサービスにしなければならない」(ニフティ常務取締役システム事業部長、加藤雄一氏)

Focus

Photo フュージョン・コミュニケーションズ
経営企画部 広報担当課長
串馬佐知子氏

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「中継系サービスを実施していた実績は当社にとって大きなメリット。通話品質についてもユーザーの方に納得いただけるサービスを提供できるはずです」

Photo ブロードバンドサービス企画
取締役社長
吉場修一氏

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BIGLOBE、DION、ODN、Panasonic hi-hoが幹事を務めるプロバイダ連合「メガコンソーシアム」の運営事務局を代行。「IP電話の相互接続性の確保はメガコンソーシアム発足時からの課題だった」


文/成松 哲
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