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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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Yahoo! Internet Guide 2003年2月号 2003年2月5日(水)
WEB OF THE YEAR 2002 日本のベストサイトはこれだ!

無料サービス部門
まぐまぐがついに6連覇達成
しかしながら上位3組は差を詰める

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ネットバブル崩壊と長引く景気低迷の中で、かつてネットの花形だった無料サービスは相次いでサービス終了や有料化を余儀なくされている。そんな中でもユーザーの支持を得ている無料サービスをランキングで分析しよう。

1
 「ウィまぐ」読者数400万人突破!
 まぐまぐ

 www.mag2.com

 東京が初雪に覆われた12月のとある早朝。開店前のパチンコ店でわれわれが見たものは、かさむ開発資金を少しでも稼ごうと行列するまぐまぐの面々だった……。というのは冗談だが、今回の受賞で無料サービス部門6連覇となるまぐまぐ、2002年も読者を楽しませようと恒例のコスプレに挑んでくれた。

 前回と比べ大きく票を落としたが、浅尾副編集長はあまり気にならない様子。「受賞は楽しいメルマガを書いてくださる発行者さんたちのおかげ。ぼくらは使いやすさに気を配るだけ」と、あくまでもユーザー側からの発想にこだわる。2002年は新たな収益の柱とするべく、スタッフが試食したお勧め品の注文販売「お買い物まぐまぐ」や、パピレスと提携しての有料ダウンロード書籍販売に乗り出した。どちらも「まだヨチヨチ歩き」とのことだが、メールマガジンを軸としたサービス展開にはまだまだ可能性が残されているようである。

2
 無料と有料、どちらを選ぶ?
 Hotmail

 www.hotmail.com/JA

マイクロソフトのポータルサイトMSNが提供するウェッブメールサービス。無料と有料の2種類あり、無料アカウントのメールボックス容量は2Mバイトとやや少なめ。30日間利用(サインイン)がないとアカウントは無効となり中身が削除されるが、年間利用料2400円を払えば容量は10Mバイトに増量、アカウントも維持される仕組み。有料アカウントのユーザーには他プロバイダなどのPOPメールがチェックできるサービスも提供。

3
 ケータイ対応で便利さアップ
 Yahoo!メール

 mail.yahoo.co.jp

Yahoo! JAPAN IDを取得すれば利用できる無料メールサービス。容量は6Mバイト(Yahoo! BB会員は25Mバイト)。2002年4月にYahoo!ジオシティーズの「ジオ電子メール」終了(受信は継続)に伴い、Yahoo! JAPANが提供する無料メールをYahoo!メールに一本化。また9月には無料のウイルスチェック機能を追加、10月にはiモード、EZweb、J-スカイの各携帯電話からメールの送受信が可能になり、前回の1.5倍の票を獲得した。

順位 サイト名 グラフ 投票数
URL
1 まぐまぐ 17461
www.mag2.com
2 Hotmail 14129
www.hotmail.com/JA
3 Yahoo!メール 12974
mail.yahoo.co.jp
4 エキサイト翻訳 8927
www.excite.co.jp/world
5 壁紙.com 7750
www.kabegami.com
6 goo辞書 5765
dictionary.goo.ne.jp
7 楽天グリーティングカードサービス 5246
greeting.rakuten.co.jp
8 Yahoo!グリーティング 4526
greetings.yahoo.co.jp
9 Yahoo! eグループ 4352
www.egroups.co.jp
10 三省堂Web Dictionary 3932
www.sanseido.net
11 インフォシーク辞書 3626
jiten.www.infoseek.co.jp
12 Ynot eカード 3471
www.ynot.co.jp
13 魔法のiらんど 3418
ip.tosp.co.jp
14 直子の代筆 2779
www.teglet.co.jp/naoko
15 エキサイト壁紙 2757
www.excite.co.jp/wallpaper
16 Yahoo!ジオシティーズ 2739
www.geocities.co.jp
17 英辞郎on the web 2593
www.alc.co.jp
18 gooフリーメール 2569
community.goo.ne.jp/freemail
19 Yahoo!フォト 2378
photos.yahoo.co.jp
20 ただTEL 2261
www.tadatel.co.jp

新しいものを作り上げる時代は終わった
今後はいまあるものをどう生かすかが課題

 前回から上位に変動がないというのは、よく言えばこれまでのサービスが充実しているということだけど、悪く言えば新しいものが出てきていない。ネットバブル以降、みんないろんなやり方を考えたけど、それらは結局、ヒネリはあるにしても95〜98年くらいに生まれたものがベースになっている。

 たとえばプロバイダなら、1人加入者を増やすのに相場的には1万円前後かかる。それなら無料という訴求をすればその分お金をかけなくて済む、というのがビジネスとしての考え方で、その分を何らかのビジネスに転換するのが無料というものの本質。前回のこのコーナーで「無料サービスとは結局、広告サービス」みたいなことを言ったけど、「広告のために無料サービスをやる」というビジネスモデルの根本が変わらないと、新しいサービスは出てこないだろう。広告を当てにするのではない、新しいビジネスモデルが出てこないのは残念。有料、無料にかかわらず、最近のネットにはそういうトキメキがない。「○が×を買収しました」「△と□が提携しました」「会員何万人突破しました」なんて、停滞しててつまらない。

 ある意味ではネットが実生活に定着してきたんだと思う。これまでは「ネットでビジネス」というのが主流だったけど、いまは「ビジネスにネットを活用する」。これが違いだと思う。ネットで何か新しい仕組みを作ろうとしても、もう出尽くしたのかもしれない。お金が集まらないから、失敗した人がいるから、新しいものが出てこないのかもしれない。

 ものすごく基本的なことをやっている人たちがいま、ちゃんとお金を稼いでいて、たとえば僕が役員をやっている会社の健康食品の通販なんてすごく好調だ。変わったことを考えた人たちはどこかへいってしまった。そんな感じがする。

 新しいものを作り上げる時代は終わって、ダメなものは退場して、マトモなものだけ残った。次は新しいものを作るのではなく、いまあるものをどう使えばビジネスになるかが課題になる。道具を作る人ばかりいてもしょうがない。すでに出尽くした道具をいかに効率よく、自分のビジネスや、個人なら自己表現や利便性に活用していくかがテーマになる。

 たとえば規制や法的、物理的な障害にこそビジネスチャンスがあるわけで、もう少し荒っぽいものが出てくるとおもしろい。僕がやってた「接続料無料」も、いまでこそよくあるけど、当時は荒っぽかったし、だからこそ倒産してもこうやって食っていけるわけ(笑)。2003年の無料サービス部門には、「これが無料かよ!」というような斬新なものが入ってきてほしい。

識者の声
経営コンサルタント
 板倉雄一郎氏

国内無料プロバイダの元祖、元ハイパーネット社長。現在ベンチャーマトリックス代表取締役。近著に『失敗から学べ!』(日経BP社)。

www.fbi.co.jp/itakura/

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