テレビとの連動サイトではあるが、その内容はまさに独立したメディアとして十分に機能しているザ!鉄腕!DASH!!のサイト。そのことこそが2連覇を成し遂げた一番の理由といえる。
「テレビの場合は何百万人を対象に放送しますが、ウェッブは作り手と見る側が1対1。だからテレビとはまた違ったエンターテインメントなんですよ」(駒木氏)
「今回の2連覇は、ホントなら日本テレビに垂れ幕がかかってもいいような偉業だと思うんですけど(笑)。それくらい僕らは力を注いでやってますから」(今村氏)
また、たくさんのコンテンツをわかりやすく見せるレイアウトもやはり大きな魅力。
「1つひとつのコンテンツに徹底して特化した知りたい情報を見やすく載せられるような工夫は常にしています」(栗原氏)
今後もサイト独自の企画をどんどん盛り込み、さらなるパワーアップを続けてくれるはずだ。
テレビ番組との相乗効果で高い人気を誇るサイト。番組を毎週観ている人ならば、サイトで現在の旅の動向や参加者の日記が公開されるウラ話などをチェックするのが楽しいし、また番組を観たことがない人でも、事前に旅の軌跡を読んでおけばスムーズにラブワゴンの世界へと入り込むことができる。また、これまで日本に帰国した関ちゃん、マッチ棒、直也といった人気者たちに関するコンテンツも楽しい。
常時接続時代の到来とともに新たな盛り上がりを見せ、前回より2ランクアップしたオンラインゲーム提供サイト。カードゲームやボードゲーム、シングルゲームなどジャンルごとに豊富な種類のゲームが用意され、コンシューマゲームの情報なども入手できる。人気の高いサイトだけあって、常に多くの人が参加しているので、対戦相手に困ることがないのもうれしい。Yahoo! JAPAN内のゲームにまつわるコンテンツへのリンクも便利。
今回の結果をざっと見て一番最初に思ったのは、意外に女性の顔が見えるランキングだなってことでした。ザ!鉄腕!DASH!!に投票するのは女の人が多そうな気がするし、占いとかディズニーとかにしてもそう。要するにいままでだったらネットっていうとアキバ(秋葉原)の匂いのする結果が予想されがちだったんだけど(笑)、これは最大公約数的な結果が出ている。ネットを見ている人たちに特殊なバイアスがかかってる時代じゃないんだなってことをあらめて感じました。このエンターテインメントっていうカテゴリはとくにそうした傾向が出やすいのかもしれませんけどね。
1位のザ!鉄腕!DASH!!はすごくよく作ってありますよね。おもしろいんですよ、サイトだけ単体で見てても。いままでのテレビ番組(雑誌も)のサイトって、割とオマケ的存在だったじゃないですか。過去の放送内容がリストになってるだけだったり、単なる告知だったりとか。でもこれはもっと積極的ですよね。こういう形のサイトっていうのはこれから増えていくんじゃないかなって気がしましたね。だって、いまはもうテレビを見ている客と、ネットで投票してる客とがそんなに変わらない、むしろ大部分がかぶってるわけだから。
あと最近思うのは、Flashっていうんですかね、いつまでも絵がグルグル回ったりしているところがあるでしょ(笑)。あぁいうのがね、もうウザイんですよ。だから僕なんかは必ずスキップですよ(笑)。
技術的にすごいことになっているのは感じるし、最初のインパクトはあるんだけど、見る方にしてみれば、とくに動画や音声が必要ない場合はすぐに欲しい情報へ飛べる方がうれしい。技術に溺れているうちは、まだメディアとして未熟な証拠だと思いますよ。やっぱり熟してくるとシンプルなところに戻りますから。ここにランクインしているサイトは比較的シンプルなものが多いですね、やっぱり。結局は内容ってことですから。
個人的にはもっとアーカイブとしての充実を望みたいですね。たとえば、洋画関係の原稿書いてて調べ物をするときに、allcinema ONLINEというサイトが便利だからよく見るんだけど、もしこのデータがそれぞれの洋画作品を見られるサイトにリンクしてたら最高にすばらしいんじゃないかと思うわけですよ。もちろん音楽にしてもそう。でも、それは権利問題が複雑で難しい。かといって、著作者側がいまから自分でそういうデータベースを作るのもたいへんじゃないですか。だから既存のがんばってるサイトに著作者団体が歩み寄って、課金コンテンツでもいいから作品連動型データベースを作ってくれるとうれしいなって思うんですけどね。