旅の窓口は正規の宿泊料金よりかなり安く利用できるサイトという印象があります。地域や条件にもよりますが、ここから予約すればホテルや旅館の宿泊費用が割安のところもあってネットでの利点が大きい。納得の1位ではないでしょうか。

　インターネットの魅力の1つにリアルタイム性っていうのがあると思うんですが、そういったことを考えると天気予報をはじめ、路線情報や地図などもその特性を十分に生かしたサービスですよね。利用者が多いのも納得できます。

　番組のレポーターとして世界各地をまわる仕事柄、まず見るのは天気。それからその国の習慣です。文化や宗教も違いますから、やってはいけないことなどとくに注意を払っています。そういった点では地球の歩き方のようなサイトが沢山あるといいですよね。ガイドブック的な使い方ができるサイトというか。できることなら、あまり旅行者が行かないような極端に情報が少ない国も網羅してくれれば便利なんですけどね（笑）。

　皆さんがよく行かれる国については情報がたくさんあるので、今度はその中から取捨選択をどうするかというところがありますね。そういうときは各サイトのアップデイトされた時期などを確認しながら、たくさんのサイトを読み、その上で共通部分から現状を把握していきます。

　どんな資料でも情報は刻々と古くなっていくわけですから……。ですから、天気1つにしても参考にするのは80％くらいで、残りの20％は天候不順にも備えるようにして、情報を利用しています。

　インターネットはいつでも見ることはできるけれど、目的のサイトがいつまでもあるとは限らないし、欲しい情報をいつまで掲載しているかわからないですよね。うっかりブックマークするのを忘れて2度とそのサイトにたどり着けないことだってありますから……。そのあたりがネットを使っていてときどき残念になることですね。

　今後について個人的には、いまかなり社会情勢に動きがあるので、世界情勢の最新情報が豊富でリアルタイムに更新しているサイトがあったらいいですね。ニューストピックスだけでなく、たとえば、どこかで暴動があったらその状況報告はもちろん、どう終結し、いま安全なのかどうなのか、できれば周辺地域の情報までフォローしてくれれば助かります。

　1か国でも多く、こだわった新鮮な情報を提供してくれる日本語のサイトがあると、仕事をするにしても旅行をするにしてもありがたいですね。そういうことも含めて、旅行や地域情報サイトにはより鮮度のいいものを期待したいです。