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ホームページ作成講座

Yahoo! Internet Guide 2003年10月号 2003年10月9日(木)
さらば、インターネットの不安たち

自分のホームページで気をつけたいこと
…
自分でホームページを作っていると、少しでも見栄えをよくしようとしたり、コンテンツを充実させようとしているうちに、悪意はないのにだれかの権利を侵害していることがある。そこでここでは、どんなことに気をつけたらいいのかを取り上げよう。

画像引用は著作権に注意しないとダメ!

 インターネットで自分のホームページを開設すると、「ここは自分の庭だから好き勝手してもOK」という感覚を持ってしまいがち。しかし、ホームページは不特定多数の人が自由に閲覧できる環境にあるため、何でもかんでもやっていいというわけにはいかない。

 とくに注意したいのが著作権や肖像権の問題だ。たとえば自分のホームページの飾り付けとして、手持ちの雑誌の写真をスキャンして貼り付けるなどというのは、著作物の複製行為に当たるので、無断転載をすると著作権侵害となってしまう。基本的には著作権者(雑誌の場合は出版社であることが一般的)の許諾が必要となる。

 タレントなどの著名人の写真や似顔絵を許可なく掲載すると、それは肖像権、パブリシティ権の侵害ということになってしまう可能性がある。出版社から写真掲載の許諾を得ていたとしても、場合によってはタレントや所属事務所から賠償請求されたりすることもあり得るので注意したい。

 本の表紙画像の引用についても注意が必要だ。書評での表紙掲載は「正当な引用の範疇として認められる」という意見もあるが、これについては出版社によっても見解が違うため、取り扱いは難しいようだ。ただ、基本的にイラストや写真などが掲載されているものについては著作権が成立する。この分野は裁判所の判例も確立しておらず、現在のところ著作権者側の判断によって対応が異なるというのが実情のようだ。その判断によっては警告される可能性もあるということは忘れないでおこう。万全を期するならば、著作権者の許諾をあらかじめ取っておいたほうがいいだろう。

 建造物の写真については、他人のプライバシーを侵害する恐れや、また建造物自体に著作権が存在する場合があるので、基本的には持ち主の許諾は取った方がいい。所有者が特定できないような廃屋ならば大丈夫だろうが、他人の生活をさらすような写真を公開するのは禁物だ。

  • インターネットでの肖像権侵害は、最近とくに問題視されている分野だ。基本的に他人の顔写真などを無断で掲載したら肖像権侵害になると思っていい。日本音楽事業者協会などでも注意を呼びかけている
  • ホームページでの本の表紙の引用は微妙。ネット書店などでも書影は掲載されているが、これは著作権者の許諾を得て掲載しているものだ。自分のホームページで勝手に使用すると、警告される可能性もあるので注意したい
公序良俗・利用規約に反するコンテンツを掲載してはダメ!

 インターネットのホームページは、個人が世界に向かって自由に情報を発信できる場である。だからといって、何でもかんでも自由に掲載してよいというわけにはいかない。

 とくに公序良俗に反するコンテンツに関しては、最近はチェックの目も厳しくなっているので重々注意しよう。内容によっては警察当局からのチェックが入る場合もあるし、サーバースペースを提供しているプロバイダなどから使用差し止め、アカウント停止などの処分が下されることもある。

 多くのプロバイダで禁止されているのが、ヌードやポルノなど、性的、わいせつな内容を含むコンテンツだ。これはたとえば自分で撮影した自分の裸など、著作権や肖像権を侵害しないものであっても、掲載できないことが多い。

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