Yahoo!InternetGuide: 2003年3月号高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide　2003年3月号

2003年3月3日（月）

ブロードバンド系ストリーミングを低コストで安定的に配信する画期的な技術が登場した。NTT東日本が行っているP2P型ストリーミング放送の実証実験にスポットをあててその技術を解明する。

文/山崎潤一郎
音楽制作会社のディレクターだが、ネット系のライター活動も行っている。続々と始まるプロバイダのIP電話を導入するのがいまから楽しみ。BフレッツユーザーとしてNTT加入電話を解約することができる!?

撮影/石動弘喜
イラスト/小田啓介

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P2P型ストリーミング

ニッポン放送のスタジオ

ニッポン放送のスタジオからブロードバンドリスナー向けのオリジナル番組を放送する。また、人気番組「オールナイトニッポン」がラジオと同時放送されている

専用線

ニッポン放送とサーバー類を設置してあるデータセンターは専用線で接続されており、放送局でMPEG圧縮された動画と音声が、ストリーミングサーバーに伝送される

ストリーミングサーバー

動画と音声を配信するためのWindows Mediaサーバー。通常のストリーミング放送の場合、視聴者の数に応じた増設が必要だが、ここではその必要はない

スプリッタ/LSS制御装置

ストリーミング配信ポートを仮想的に複数個あるように見せるための技術とそれを制御するため装置。サーバーへの負荷を最小限に抑えるための技術
LSS：Live Streaming Switch

CDNサーバー/P2P制御装置

視聴者のパソコン端末の接続状態を監視するための機器。たとえば、親になった人が視聴を中止した場合、その子に対し次の接続先を指示する。
CDN：Content Delivery Network

goo BROADBAND（実証実験サイト）

今回の実証実験は、NTT-Xが運営する検索ポータル「goo」のコンテンツとして提供されている。実験は3月20日までの予定

P2P接続

視聴者のパソコンがツリー状に接続され、「親」は「子」に対してコンテンツを中継配信する。理論的には、何階層でも連なることが可能

視聴者のパソコン端末

Windows Media Player 7.1 以上がインストールされていることが必要。また、「ChainCast」と呼ばれる専用プラグインのインストールも必要。Mac OSには未対応

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