インターネットの本屋さんまぐまぐ www.mag2.com 前回の3位からついに頂点に。「中学のときにメイワクをかけた先生に感謝しています。こんな不良(ワル)でも受賞できるなんて、いい世の中になったと思います」と語るのはウェッブマスターの深水英一郎さん(右端)。真っ赤な「一番Tシャツ」で気合たっぷり。撮影のために、わざわざ衣装を揃えたとか。この“ノリ”が、まぐまぐを支えている。
フジテレビホームページ www.fujitv.co.jp 大躍進を見せたフジテレビ。ドラマ別のサイトも好評で、藤原紀香主演の「危険な関係」では初回の放送をめぐり、BBSで論争が起こったほど。更新もほぼリアルタイムで、見る側を飽きさせない情報の新鮮さも有利に働いた。
Yahoo!ニュース news.yahoo.co.jp/headlines 政治・経済から、スポーツ、地方ニュースまで多くのジャンルを網羅。99年は記事検索や写真ニュースも加わった。発行日や放送時間が決まっている既存のメディアと比べ、速報性と情報量の充実ぶりが評価されたのだろう。
数あるメルマガ・スタンドの中でも、コツコツと地道な努力を続けてきた「まぐまぐ」が、悲願の年間総合大賞に輝いた。1万1000誌を超えるメルマガ数、バックナンバー閲覧機能の追加、『Weeklyまぐまぐ』の充実…。どれをとっても、読者のニーズを的確につかんだ優れたサービスが、多くのユーザーに評価されたのだろう。
そんなまぐまぐや6位の「窓の杜」のような、実用性重視のサイトが昨年までは上位を占めていたが、99年はコンテンツに力を入れたサイトの健闘が目立った。2位の「フジテレビ」、10位の「動物占い」などは、内容の充実度はもちろん、掲示板やチャットというコミュニティを組み合わせ、幅広いファンを獲得した。これはファンの生の声を聞くことができるという点で、サイト側にも有効な手段だ。ただ実用度の高い情報を提供するだけでなく、双方向性という、本来インターネットのメリットとして重視されていた部分を、もう一度見直す時期に来ているのかもしれない。