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ネットランナー 2002年1月号 2001年1月4日(金)
ゲームをオンラインに接続できないときはルータの設定を変更しよう

 ADSLやケーブルテレビでインターネットに接続したら、一部のインターネットアプリケーションが使えなくなったという話をよく聞く。これは、複数台のパソコンがルータを使ってインターネットに接続されている場合などに発生するトラブルだ。このトラブルは、オンラインゲームにおいても発生することがある。具体的には、サーバ型のゲームで遊ぶときに、相手のパソコンやサーバとの接続がうまくいかない、というものだ。
 ここでは、そのトラブルの原因を説明するとともに、解決策としてルータの設定を変更する方法を紹介しよう。「ゲームの接続がうまくいかない」と思ったら、ぜひこの記事を参考にしてほしい。

ルータによる接続共有の仕組み

 ルータは、複数のパソコンで1つのインターネット接続サービスを共有するために、プライベートIPをグローバルIPに変換するという役割(NAT)を果たしている。グローバルIPとは、プロバイダーから与えられた、インターネット上でのアドレスのこと。また、プライベートIPとは、ルータがそれぞれのパソコンに対して割り振った、ルータに接続されたパソコン間でのみ使用できるIPアドレスである。

図  ルータに接続されたパソコンからインターネットにアクセスする場合は、ルータがNAT機能でIP変換を行ってくれるため、何も問題は生じない。しかし、インターネット側からパソコンのIPを指定してデータが送られてきた場合、そのIPアドレスはあくまでもグローバルIPなので、ルータは受け取ったデータがどのプライベートIPにあてたデータなのかを判別できない。ゆえに、ルータに接続されているパソコンまでデータが届かないということになるのだ。このパソコンにデータを送るためには、「静的NAT機能」を設定する必要がある。

静的NATで変換しよう

 せっかくADSLを導入したのに、オンラインゲームを堪能できないのは寂しい。しかし、最近のルータには「静的NAT(NATe、IPマスカレードなどとも呼ばれる)」という、グローバルIPをプライベートIPに変換する機能が搭載されている。この機能を使えば、ルータにつながったパソコンも外部からIPアドレスを指定して送られてきたデータを受け取れるようになるのだ。

 具体的には、ゲームの説明書などに記載されている、そのゲームソフトが使用するポート番号をアクセス先(=ゲームをするパソコン)のプライベートIPに割り当てればよい。すると、ルータは、そのポート番号への外部からのアクセスをすべて、ゲームをするパソコンへと転送してくれる。この仕組みは「ポートフォワード」などと呼ばれる。

 なお、ゲームが使用するポート番号が分からないときは、以下で紹介する設定はできない。ここでお薦めなのが、「DMZHost機能」があるルータだ。この機能を使えば、あらかじめ設定した特定のマシンに受信したすべてのデータを転送できる。ネットゲーマーにはとても便利な機能だ。

 ちなみに、ケーブルテレビプロバイダーの一部には、ユーザーにグローバルIPではなくプライベートIPを割り当てるところもある。こういうケースでは、今回紹介するような解決策は通用しないため、特にP2P型のオンラインゲームはあきらめるしかないのが現状だ。

ルータの設定を変更しよう

 それでは、静的NATの設定の具体例を紹介しよう。ここでは、NTT―MEのBA512Rを使用するが、ほかの機種でも大まかな流れは同じなので参考にしてほしい。

 通常、ルータに接続されたパソコンのプライベートIPアドレスは、ルータのDHCP機能によって自動的に割り当てられる。そこで、DHCPをオフにしてプライベートIPを固定したのち、ゲームソフトが利用するポート番号にプライベートIPを対応させるという手順になる。利用可能なプライベートIPアドレスは、ルータの説明書などで確認しよう。IPは192.168.1.xxx(xは任意の数値)、サブネットマスクは255.255.255.0とするのが一般的だ。

 ルータの設定が終了したら、早速オンラインに接続してみよう。

  1. まずは、パソコンのプライベートIPを固定IPにする。ネットワークのプロパティを開き、「TCP/IP」を選択してプロパティを選択
  2. 「IPアドレス」タブを選択し、「IPアドレスを指定」をチェック。固定するIPアドレス、サブネットマスクを入力する
  3. 「新しいゲートウェイ」にはルータのプライベートIPを入力し、「追加」をクリック。ルータのIPはルータ設定画面で確認する
  4. 続いてルータ側の設定を行う。ブラウザで設定が変更できる機種なら、設定ページにアクセスしよう。「ローカルネットワーク設定」→「固定IPの追加」を選択し、PCに設定したIPアドレスを追加する
  5. 最後に、ポート設定画面(BA512Rでは「詳細設定」→「ローカルサーバ」)で、ゲームソフトが使うポートに、先ほど追加したIPアドレスを割り当てる
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