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ネットランナー 2002年6月号 2002年5月23日(木)
解説 エイベックスが採用した
「カクタス・データ・シールド」

「カクタス・データ・シールド(Cactus Data Shield)」は、ミッドバー・テック社が開発したプロテクト技術。同社が2月に発表したところによると、既に米国とヨーロッパでこの技術を採用したCDが1000万枚リリースされ、今年に入ってからのリリース枚数も500万枚を超えているという。日本でもエイベックスをはじめ、各社がこの技術を採用しようとしているように世界で最も普及しているプロテクト技術といえる。

 この技術は、CDS100、CDS200、CDS300という3つのバージョン(レベル)に分けられている。CDS100は音楽CDプレイヤーのみ、CDS200では音楽CDプレイヤーと一部のCD-ROMドライブ、DVDドライブで再生が可能と発表されている。確かにエイベックスの発売したCDS200のコピープロテクトCDを見ると、一部のCD-ROMドライブ、DVDドライブでは問題なく再生からリッピング、コピーまでできていた。

 CDS300はまだ採用されていないようだが、CDのデータセッションに配置したデータを利用してインターネット経由で個人認証を行い、CD内に収められた著作権管理機能が施されたオーディオファイルを、パソコンやポータブルオーディオプレイヤーにコピーできるようになるという。オーディオトラックをリッピングできるわけではなく、同梱されているWindows Media Audioのファイルになると思われる。CDS200の導入が進む日本では、早期にCDS300も登場するかもしれない。

 CDS200をパソコンで利用する場合を見ると、かなりドライブに依存するプロテクトであることが分かっている。うまくいかないドライブでは、再生が数秒だけでストップしてしまったり、全く再生できないこともある。だが、ドライブによっては再生、リッピング、コピーがなんの問題もなく行える。CDのコピーでは、CloneCDでコピーできる可能性が高いようだ。

 技術内容としては、TOC(CDの目次情報)が実際と異なっている。特にCDS100はかなりいい加減なTOCのようで、その影響で多くのプレイヤーでの再生が阻害されたようだ。また、オーディオセッションとデータセッションのマルチセッションになっており、CDS100ではデータセッションに多数のデータトラックが誤って認識されることが多い。

画面
テストに使用した「SoundTrack "The Fast And The Furious"」のディスク内。使用領域が801MBだが、そんな大容量なCDなわけはなく、この容量もフェイクだ。「CACTUSPJ.EXE」というのが専用プレイヤー

画面 「SoundTrack "The Fast An d The Furio us"」に同梱されている専用プレイヤー。エイベックスのものと外観が違う。ビットレートは128Kb ps。エイベックスのものが47Kbpsだったのでそれと比べるとはるかに高音質だ。実際に聴いた感じもかなり違う。エイベックスもこのビットレートのファイルを同梱していれば印象も違ったと思うが
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