「カクタス・データ・シールド(Cactus Data Shield)」は、ミッドバー・テック社が開発したプロテクト技術。同社が2月に発表したところによると、既に米国とヨーロッパでこの技術を採用したCDが1000万枚リリースされ、今年に入ってからのリリース枚数も500万枚を超えているという。日本でもエイベックスをはじめ、各社がこの技術を採用しようとしているように世界で最も普及しているプロテクト技術といえる。
CDS300はまだ採用されていないようだが、CDのデータセッションに配置したデータを利用してインターネット経由で個人認証を行い、CD内に収められた著作権管理機能が施されたオーディオファイルを、パソコンやポータブルオーディオプレイヤーにコピーできるようになるという。オーディオトラックをリッピングできるわけではなく、同梱されているWindows Media Audioのファイルになると思われる。CDS200の導入が進む日本では、早期にCDS300も登場するかもしれない。
テストに使用した「SoundTrack "The Fast And The Furious"」のディスク内。使用領域が801MBだが、そんな大容量なCDなわけはなく、この容量もフェイクだ。「CACTUSPJ.EXE」というのが専用プレイヤー
「SoundTrack "The Fast An d The Furio us"」に同梱されている専用プレイヤー。エイベックスのものと外観が違う。ビットレートは128Kb ps。エイベックスのものが47Kbpsだったのでそれと比べるとはるかに高音質だ。実際に聴いた感じもかなり違う。エイベックスもこのビットレートのファイルを同梱していれば印象も違ったと思うが