「AlltheWebはGoogleを追い落とした」。AlltheWebを運営するノルウェーのFAST Search&Transferが6月にそう発表したことは、Googleこそが最強の検索サイトだというイメージが定着していただけになかなか衝撃的だった。その発表の根拠は、検索対象としているページの総数。全世界の約21億ページを検索対象とするAlltheWebが、Googleを追い抜いたというものだった。
確かにその点からは、AlltheWebは世界最大級の検索サイトと呼べるだろう。ただ、AlltheWebが真にトップに立つためには、なぜGoogleがあれほどの評価と人気を集めているのかを考える必要がある。その検索対象ページの多さはもちろんのこと、Googleの人気を決定付けているのは「PageRank」と呼ばれる重要度判定システムだ。一方、AlltheWebの場合は、ほかのGoogleキラーであるTeomaやWiseNutのように、検索システムの特徴を語られることはあまりない。しかし、検索結果数自体はほかの検索サイトにもそん色はなく、十分活用できるレベルにあるといえる。
「でもAlltheWebってほかの検索サイトとあまり変わらないじゃん」と思う人もいるかもしれない。しかしここで注目してほしいのは、8ページで紹介するようなAlltheWebのユニークな機能だ。そこに注目して活用すれば、思わぬデータを入手できる。AlltheWebは「使える」ぞ。