サーバ上でアノニマスアカウントでの接続を許可していても、自分がFTPサーバを開設していることが知られていなければだれもアクセスしてくれない。そこで「IPアドレス告知掲示板」を使おう。サーバを公開している人が自分のサーバのアドレスを告知する、FTP専用掲示板だ。検索サイトを使って、にぎわっている告知掲示板を探してみよう。
掲示板を見つけたら、IPアドレスを書き込んでしばらく待っていよう。書き込みを読んだユーザーがアノニマスアカウントでログインしてくるぞ。
ただし、自分のIPアドレスを公開するため、セキュリティ上危険が伴う。サーバ荒らしやハッキングを受ける可能性があるので注意しよう。
アノニマスアカウントのユーザーにサーバを公開していると、ダウンロードばかりされて、ファイルのアップロードをしてもらえないことが多い。
そこでアノニマスアカウントのユーザーにはレート制を導入して、確実にファイルをアップロードしてもらおう。
レート制とは比率を決めて、アップロードされたファイルサイズに応じてダウンロードできるサイズを決めるファイル交換方法だ。例えばレートが1:3の場合、ユーザーが1Mバイトのファイルをアップロードすると、サーバから3Mバイト分ダウンロードできる。
ユーザーが現在ダウンロードできる量は「クレジット」という単位で表す。ダウンロードせずにアップロードを繰り返すと、クレジットが蓄積されていく。ユーザーは欲しいファイルをダウンロードするために、いくつもファイルをアップロードしてくれる。
また、パーミッション設定を「Free」にすれば、レートの影響を受けないフォルダを作ることが可能だ。レートに関係なくサーバに来た人全員に落としてほしいファイルを置くことができるぞ。