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角川ホラー「MAIL〜special version〜」完成披露試写会――主演の須賀貴匡や栗山千明、あびる優らが舞台挨拶

» 2004年07月13日 17時45分 公開
[記事提供:RBB TODAY]
RBB Today

 角川映画は12日、人気俳優の須賀貴匡主演・高橋巌監督のブロードバンド配信向け作品である、Webホラーシネマ「MAIL」のspecial version完成披露試写会を東京・渋谷で開催した。試写会場(劇場)は、渋谷PARCO Part-3の8F「CINE QUINTO(シネクイント)」。

 MAIL〜special version〜は、全9話からなる連続ショートホラー「MAIL」を約110分の劇場用作品として再構成したものだ。special versionでは、元々が1話ずつ完結する作品とは思えないほど、1つの完結した作品にまとめられているという(筆者を含め各社マスコミは、舞台挨拶および舞台挨拶終了後の囲み取材のみを行っており、special versionの試写を鑑賞していないなので内容については不明だ。以下、その点をご了承いただきたい)。

 MAILについての詳細内容やRBB独占インタビューは、下記関連記事リンクを参照してほしい。原作は山崎峰水で、月刊コミック「少年エース」(角川書店)の連載を映画化したものだ。

 なお、special versionの一般上映は、7月14日〜17日の同劇場において特別限定レイトショーというかたちで行われる。開場時間は21時20分、上映開始は同30分。劇場窓口およびチケットぴあにおいて、当日一般鑑賞券が1,800円のところ、特別鑑賞券を1,500円で発売中。また、7月14日は須賀貴匡、栗山千明、高橋監督が、7月17日は須賀貴匡と高橋監督が舞台挨拶を行う予定としている。

 special version完成披露試写会は、高橋巌監督をはじめ、主演の須賀貴匡や栗山千明、あびる優といった出演者による舞台挨拶で始まった。それでは、舞台挨拶の模様を紹介していこう。

左から、あびる優、栗山千明、須賀貴匡、高橋巌監督

 最初に挨拶したのは高橋監督。舞台挨拶の開始が21時半すぎという時間のため、「今日は遅い時間にお越しいただきどうもありがとうございます。この後、ごゆっくりご覧になってください」と述べた。

photo 高橋巌監督

 続いて、主人公で秋葉零児(霊能探偵)役の須賀貴匡が「上映前なので、あまり多くは語れないが楽しんでください」、美琴役の栗山千明は「マンガが原作ということで、みなさんがどういう反応をされるのか楽しみにしています」、佐々木裕子役のあびる優は「演技にはあまり自信ありませんが頑張ってやりました。ぜひみなさん楽しんでいただけるとうれしいです」と出演者が1言ずつ挨拶した。

 次に、司会者による出演者および監督への質問という形で進行する。

司会者:須賀さん、今日の服装は秋葉零児役の衣装ですか?

――はい、そうです(須賀)

主人公・秋葉零児役の須賀貴匡

司会者:久しぶりにその衣装を着た感じはどうでしょうか?

――いいですよ。真っ黒な衣装が夜っぽいですね(須賀)

――会場の女性客をはじめ、男性客からも「格好いい」との声

司会者:須賀さんと探偵・秋葉零児との共通点はありましたか?

――秋葉零児はさまざまな過去を背負っている男なのですが、それに背中を向けて生きていくという役。自分にもこういうところがあったのでとても共感しました(須賀)

司会者:MAILはホラー映画ですが撮影中に怖い思いはしましたか?

――病院のロケが多かったのですが、救急外来の指定病院で実際に血だらけの患者さんが撮影現場に運ばれてきてビックリしました。その隣を見ると、「役の血だらけの女性」がいたので、かなり印象に残っています(須賀)

司会者:栗山千明さんは「死国」といいホラー映画に慣れている感じがしますが。

――いいえ(笑)、怖いのは嫌いです。撮影中の現場はすごく楽しいのですが、芝居が始まると怖いと思うことが何度もありました(栗山)

美琴役の栗山千明

司会者:実際に完成した作品を観てどうですか?

――台本を読んでいてストーリーもわかっているのですが、何回もビックリしました(栗山)

司会者:みなさん、撮影に入る前にお払いはしましたか?

――しました(栗山)

司会者:お払いされているときの気分は?

――ホラー映画の撮影ではよく問題が起こるということを聞くので、何事もなく終わればいいなと思いました(須賀)

司会者:栗山さんは、実際に怖い思いをしましたか?

――特殊メイクをしたお化け役の方が出番を待っているときはちょっと怖かったですが、そのほかは大丈夫です(栗山)

司会者:あびる優さんは、この映画の中で随分怖い思いをされていますね

――はい、怖かったです(あびる)

佐々木裕子役のあびる優

司会者:あびるさんは、これまでホラー映画に出演されたことはあるのですか?

――数少ないお芝居の中で出演しているのがホラーばかりなのです。また、ホラーかと(あびる)

司会者:演技についてはどうでしたか?

――あまり深く考えると物事ができなくなるタイプなので、リラックスして演じることを心掛けました(あびる)

司会者:この中で撮影期間中に怖い夢を見た方はいますか?

――怖い夢というか、霊感が強いほうなので、MAILの撮影の帰りに乗ったタクシーに「首」がありました。嫌だなと感じましたが、運転手さんに悪いので降りなかったのです(あびる)

司会者:タクシーの中に首が見えるのですか?

――えっ(栗山)。会場の観客も驚く

司会者:あびるさんはよく心霊体験をされるのですか?

――はい、たまに。霊感の強い家系なので(あびる)

司会者:栗山さんが驚いてますけど、今の聞いてどうですか?

――怖くないの?(栗山)

――怖いよ(あびる)

――私は全く霊感がないので、見えないから怖いのかなと自分の中で思っていたら、見えても怖いんですね(栗山)

栗山があびるに「怖くないの?」と尋ねる

司会者:撮影中は霊感について話さなかったのですか?

――しなかったです(栗山)

司会者:須賀さんは役柄どおり、あまり驚きもせずクールな表情ですが?

――いや、怖いですよ(須賀)

司会者:監督、撮影はスムーズに進んだのでしょうか?

――はい、みなさんお上手なので。何の注文もつけることなく、順調に進みました(高橋監督)

司会者:本格的なホラー映画の撮影は初めてですか?

――はい、そうです(高橋監督)

司会者:ホラー映画を撮影されてどうでしたか?

――いろいろ勉強になりました。人は何が怖いのかという点を分析しました(高橋監督)

司会者:撮影中のときより、編集のときは怖くなかったですか?

――いいえ、あまりなかったですね(高橋監督)

司会者:だからできるんですね。本当に怖がりだったらできませんよね。

――編集作業中にふと横を見たら、首がなかったですから(笑)(高橋監督)

――ははは(須賀、栗山、あびる、司会者、観客)

司会者:最後に、須賀さんに秋葉零児探偵の決めゼリフと決めポーズをやっていただきたいと思います。

――照れながらも、「黄泉へ還りたまへ」とポーズした(須賀)

栗山と須賀のツーショット

 舞台挨拶が終わり、監督および出演者、マスコミが退場。一般来場者向けには、これから本編の試写が始まる。

 マスコミ向けには舞台挨拶終了後、須賀と栗山の2名による囲み取材が行われた。その模様も紹介しよう。

司会者:須賀さんはホラー映画の出演は初めてですがどうでしたか?

――台本を読んだ段階で普通に怖かったです(須賀)

司会者:栗山さんはホラー作品が多いですが。

――ですが、嫌いというか苦手で怖がりなので、どうして毎回お話をいただけるのかと思っています(栗山)

司会者:お二人は初共演ですが、お互いの印象はどうでした。

――栗山さんは怖いクールなキャラクターが多いのでそういう感じなのかと思っていましたが、今回のMAILを観ていただければわかりますが撮影中は癒されてました(須賀)

――おお(栗山)

司会者:栗山さんはどうですか?

――私の役は秋葉さんのお母さん的存在ですが、役以外の場面ではお兄ちゃんみたいに接してもらいました(栗山)

司会者:栗山さんは撮影中に怖い思いをしましたか?

――今までの映画でもほとんどありませんね。でも怖がりなので、お守りの数珠をいつも身に着けています(栗山)

司会者:栗山さんは「キル・ビル vol.1」でハリウッドデビューされていますが、その後の自分に変化がありましたか?

――以前より深く考えるようになり、いろいろな演技にチャレンジしてみようとか、前向きになりました。監督にこういうのはどうかと自分から提案するようになりました(栗山)

司会者:実際の出来上がった作品を観てどうでしたか。また注目してほしいところは?

――ホラーの怖さばかりではなく、温かい人間的ドラマも描かれているので見応えがあります(須賀)

――私のようにホラーが苦手な方でも最後まで観ていただけたら、胸がキュンとなるような要素も入っているので楽しんでいただけると思います。私はめずらしくお化けではなく「女の子」をやっていますので、楽しんでもらえたらと思います。(栗山)

司会者:最後に、秋葉零児探偵の決めゼリフと決めのポーズをお願いします。

――「黄泉へ還りたまえ!」(須賀)

秋葉探偵の決めゼリフ「黄泉へ還りたまえ!」といいながら、お決まりのポーズ