HDD大手・米Maxtorの日本法人・日本マックストアはこのほど、HDDレコーダー向けの外付け型HDD「QuickView Expander」を開発中だと明らかにした。
QuickView Expanderは、HDDレコーダーに外付けし、容量を拡張するキット。HDDレコーダーメーカーや、CATV事業者などと共同で開発・販売したい考えだ。Maxtorは東芝や日本ビクターのレコーダーにHDDを供給しており、家電向けHDDのシェアトップ。
また同社は今後、HDDをホームサーバのストレージとしても拡販する。容量が向上し、RAIDなどバックアップ機能にも対応したHDDの需要がホームサーバ向けに高まると見ている。
2.5インチHDDへの参入については「考えていないわけではない。それほど遠くない将来に、そういった話ができるだろう」(齋藤勉カスタマーサポートエンジニアリング シニアマネージャー)とした。
東芝が12月14日に発表した垂直磁気記録方式については「信頼性やコストの面で、3.5インチHDDに適用しても量産に耐えられると確認してから採用したい」(齋藤シニアマネージャー)とした。
同社は来年から、次世代シリアルSCSI規格「Serial Attached SCSI」に対応した企業向けストレージ製品を発売する。
Serial Attached SCSIは、パラレルSCSIのように各信号を同期化する必要がないため、転送速度を高速化できるのが特徴。転送速度は初期製品で3Gbps。将来的には6Gbpsにアップする計画だ。
パラレルSCSIに対応したソフト資産がそのまま使えるのもメリットだ。物理的な仕様は一部Serial ATAと共通なため、Serial ATAとも共存できる。
エキスパンダを利用して128以上のデバイスを接続可能。ポイント・ツー・ポイントで接続するため、障害が起きた場合の切り分けも容易だ。パラレルSCSIよりも少ない信号線で利用できるためケーブルを細くでき、ケーブルの取り回しも容易になる。
同社は、Serial Attached SCSIを、来年発売するハイエンドストレージ「Atlas」シリーズで採用する計画だ。
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