SanDiskのプレスカンファレンスでは、同社の上級副社長兼コンシューマー&ハンドセットビジネス ゼネラルマネージャーであるネルソン・チャン氏による発表が行われた。
チャン氏は、まず同社が製品を展開する各市場(携帯電話向け記録メディア、USBメモリ、携帯ゲーム向け、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー)の2007年までの成長率を提示し、それらの動向に合わせた展開を行っていくとした。
特に急速な成長を続けている携帯電話向け市場だが、米国の携帯電話にも日本の携帯電話のようにカメラ機能や音楽・動画再生機能などの記録メディアを必要とする機能が搭載されてきていることで、この手の携帯電話ユーザーの増加に伴う市場の急速な拡大と、この市場に対する同社の大きな期待を感じさせるカンファレンスであった。
SanDiskオリジナルのフラッシュメモリーである「Trans Flash」に関する動向も発表された。
Trans Flashは頻繁に抜き差しして使うというよりは、一度差してしまえば、後はほぼそのまま利用するという感じの半リムーバブルメディアで、PC関連製品というよりは、携帯電話や携帯音楽プレーヤー向けのソリューションである。
日本では、これまでTrans Flashを記録メディアとして採用している携帯電話自体が少なく(国内ではボーダフォンなどの一部の機種が採用)、その存在を知らない人がほとんどだろう。これは米国でも似たような状況で、モトローラ製の携帯電話で採用されている程度で、普及しているとは言い難い状況であった。
2005年は、7メーカーの14機種へTrans Flashが採用されるということで、その普及が一歩前進したという感じである。また、Trans Flashの携帯電話以外のソリューションとしては、新たにGPSや携帯音楽プレーヤー、スマートウォッチなどへの展開が考えられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR