NTTおよびNECは2月12日、4K/60p、各色10bitに対応したHEVC(High Efficiency Video Coding)のリアルタイムエンコーダーを発表した。NECは「VC-8150」として業務用途に向け発売する。
両社が持つ映像符号化技術とノウハウを元に開発した。NTTは、HEVCの特長である可変ブロックサイズに適応したフレーム間予測やフレーム内予測におけるハードウェアアルゴリズムを検討。複数のブロックサイズでの探索と広い探索範囲を実現する高い予測効率を持つ動き予測や、映像の特徴を解析した上で事前に予測方向を絞り込むイントラ予測などのハードウェアアルゴリズムを確立した。
一方のNECは、瞬時に画像を分析して最適なブロック分割を行う「最適圧縮パラメータ推定技術」を開発。従来のように想定される全てのブロック分割パターンを試行した上で処理する必要がなくなり、処理量を約1/5に削減し、4K高精細映像のリアルタイム圧縮を実現したという。
なお、NECは「VC-8150」を東京・品川にあるショールーム「NEC Innovation World」に展示している。
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