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基本性能の高さが光る「VAIO Pocket」、ネックは対応フォーマット?レビュー(3/3 ページ)

「VAIO」ブランドで登場するHDD内蔵のモバイルミュージックプレーヤー「VAIO Pocket」(VGF-AP1)。新しいユーザーインタフェース「G-sense」(ジー・センス)を搭載し、ユニークな操作性が注目を集めている。発売は6月5日の予定だが、試作機をソニーから借りることができたので、早速使ってみた。

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 大きなところでは、やはりMP3などパソコンユーザーの間に広く普及している音楽フォーマットをサポートしていないことだろう。同梱ソフトで簡単に変換&転送できるとはいえ、既に多くの楽曲をMP3やAACで所有している人が多いはず。これから音楽ライブラリを作る人なら苦にならないだろうが、最近のMP3プレーヤーに慣れていると、ちょっと歯がゆい印象を受けるだろう。

 一般的に、マスストレージクラスに対応した製品なら、ドラッグ&ドロップで楽曲ファイルをコピーするだけでいい。だが、VAIO Pocketの場合は変換作業を伴う。実際、変換作業をしながら転送していると、転送速度が遅い一昔前の外付けメディアを使っているような気分になった。


 VAIO Pocketの価格はオープンプライス。同社の直販サイト「ソニースタイル」では5万2290円で販売する予定だ。この値段が適当かどうかは判断の分かれるところだが、オーディオ製品として考えれば、質感の高い本体や見やすいリモコン、長いバッテリー寿命など基本性能の高さを評価できる。さらにG-Senceに魅力を感じる人なら、おそらく値段相応の買い物として納得できるだろう。ただ、MP3とMP3プレーヤーに慣れた人たちは、楽曲ファイルの扱いや値段の高さといった部分に目がいってしまうかもしれない。

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