expoフォトレポート:ICタグを見て使ってきました:the Microsoft Conference + expo 2004
「the Microsoft Conference + expo 2004」の東京会場では、50以上のセッションが行われるConferenceと、多くのソリューション展示が行われるexpoとが同時に開催されている。expoでICタグの展示を見た。
東京国際フォーラムB2Fの展示ホールがexpo会場となっている。会場内は、情報システム基盤の構築と運用管理ソリューションを提案する「システム基盤/運用ゾーン」、情報システムにおけるセキュリティ対策ソリューションを提案するセキュリティ対策ゾーン」など8つに分けられており、自分の目的に合ったゾーンを訪れることで最適なソリューションを見つけやすくなっている。
会場で多くの聴衆を集めていたのが、「ICタグ体験コーナー」だ。
その横で目を引いたのが、なんと大根である。
これは、ICタグ(RFID)を利用したトレーサビリティシステムの紹介だ。大根の一つ一つにICタグを利用して生産者や収穫日といったデータを記録。店頭に並んだ小売の状態でも、購買者がこれらの情報を逐次参照することができる。
また、そのとなりには「インテリオフィス」なるものが設置されていた。
端末で蔵書の検索を行うと、書棚の本のある位置のLEDが点灯して場所を知らせるというもの。前回検索データと比較して、なくなっている本を表示するといったこともできる。
そして、expo会場入場者には、ICタグカードが配布される。
これを会場内に設置されているチェックポイントへ持って行き、ポイントをゲットする。
何カ所かまわって10ポイント貯まったら、これを抽選カウンターにもっていく。すると、Pocket PCなどが当たる抽選にチャレンジすることができるというわけだ。
もう一つ、会場内にあるWindows Mobile Cafeでは、Pocket PCとICタグを使ったちょっとした息抜きが用意されている。
コーヒースペースをぐるりと取り囲むように、Pocket PCの置かれたデスクがある。上の写真を見ていただきたいが、左側にテトリスやJRとラベルナビゲータといったコンテンツの解説とその画面写真が載っている。この画面写真の部分にICタグが埋め込まれており、Pocket PCのICタグリーダで読み取ると、そのコンテンツが楽しめるという仕組みだ。単純だが楽しめた。
こうして実際に見て使ってみると、ICタグは技術的にはまったく実用段階にあることを実感した。コストとプライバシーの問題が片付くには、まだ当分かかりそうだが……。
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