各種メモリカードやHDDユニットからDivXなどが再生可能な「MultiR HDD」:レビュー(2/2 ページ)
カノープスの「MultiR HDD」は、先に発売されている「MultiR DVD」と同様に、動画や音声、静止画を再生できるパソコンファイルプレーヤーだ。ただし、対応ファイルなどの仕様は若干異なり、正確には「MTPlayer MP20-HDD」の後継製品で、各種カード対応スロットを装備するほか、本体と合体可能なHDDケースも付属している。
ビデオモードではサムネール一覧上で、カーソルを持っていったファイルがそのままプレビューされ、また、ファイルライブラリのほうでも、カーソル選択したファイルがプレビューエリア内で再生されるのは便利だ。
ミュージックモードでは基本的にシンプルなリスト一覧表示しかないが(イコライザ画面はある)、以前の「ファイル名+曲時間」から大きく進展し(?)、ID3タグを利用して「アーチスト名+曲名+曲時間」という表示になったので、ずいぶんとわかりやすい。
また、フォトモードでは画像表示中にROTATE(カーソルキーでも可)を使うと、画像を90度ずつ回転可能で、しかも、サムネイル画面へ戻っても回転が反映されている。ただし、元ファイルが加工されているわけではなく、ほかのモードへ行くなどすると戻るので安心してよい。
MultiR HDDは、MultiR DVDと並ぶよりも、LAN経由でPC上のマルチメディアファイルを再生可能なネットワークプレーヤー製品と比較検討されるべきかもしれない。たしかに、ネットワークプレーヤーのほうが注目度は断然高いだろうが、LANケーブルを家中に引き回していないとか、自宅以外の場所へ持っていって再生したいという人もいるだろう。もちろん、ネットワーク経由での再生よりも動作が比較的スムーズという利点もある。
MTHDDは、USB2.0でPCとの直接接続が可能なので、普段はPCへ接続しておいて各種メディアファイルの保管場所にし、テレビで再生したいときだけ外して持っていくという使い方ができる。ただし、2.5インチハードディスクは別途用意しなければいけないので、手持ちで余っていないかぎりは、追加投資が必要となるが……。
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