新時代のスタンダードになるか?――“新MD”「Hi-MD」を試す:レビュー(2/4 ページ)
ウォークマン誕生から25年。カセットテープは姿を消しつつあるが、12年前に登場したMDはまだまだ現役だ。このMDに新規格「Hi-MD」が登場。今回はこのHi-MDに対応したソニーのHi-MDウォークマン「MZ-NH1」を試用した。
一つは単純にCD→MDへのコピーを行う「MD Simple Burner」を利用する方法で、もう一つは同社製品ではおなじみのHDDジュークボックスソフト「SonicStage Ver2.1」を利用する方法だ。
MD Simple Burnerは既存のNet MD製品に添付もされているシンプルにCD→MDへのコピーのみを行うソフト。HDDへの録音は行わないので、MDのみで音楽ライブラリーを作っている場合にはかえって好都合かもしれない。
操作も非常に容易で、本製品を接続したPCに音楽CDをセットすると自動的に転送の準備が整う。CDのタイトルや曲名はGracenoteのCDDBサービスを利用する自動入力が利用可能だ。
SonicStage Ver2.1を利用するといったんは曲をHDDへ録音することになるので、PCを母艦にしてMZ-NH1を利用する場合にはこちらの方がなにかと便利。SonicStage Ver2.1は音楽ダウンロードサイト「Mora」とも連動しており、インターネットでダウンロード購入した曲をMZ-NH1へ転送して楽しむこともできる。
SonicStage Ver2.1やMD Simple Burnerなど、PCを介して録音する場合には、ATRAC3 66/105/132kbpsとATRAC3plus 48/64/256kbps、PCM(1.4Mbps)と全7種類の録音形式が選択できるが、Hi-MD対応機で直接CDを録音する場合には、PCMおよびATRAC3plus 64/256kbpsのみの対応となる。
SonicStage Ver2.1からMZ-NH1の操作を行うことも可能だが、Hi-MD形式にフォーマットされた音楽はMZ-NH1からではなくPC側から再生され、NetMD形式にフォーマットした場合には、MZ-NH1側から再生される。
SonicStage Ver2.1から、MZ-NH1を操作したときに現れるダイヤログ。Hi-MD形式のディスク(上)を再生するとPCから、NetMD形式のディスクを再生するとMZ-NH1から音楽が再生される
なお、既存のMD機器でCDから録音した楽曲をSonicStage Ver2.1のライブラリに吸い上げることはできない。外部機器との書き出し・読み出しができるのは、あくまでもSonicStage Ver2.1を利用して録音した楽曲と言うことになる(曲名変更など編集は可能)。
著作権保護を考えると致し方ないかとも思うが、既に録音された何十枚というMDのライブラリーをHi-MD形式にしてMZ-NH1+SonicStage Ver2.1で管理するという使い方ができないのは少々残念だ。
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ここでMZ-NH1本体の作りを見てみよう。
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