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次期デジタル家電の“売り”をESECで一足先にチェック(2/2 ページ)

ビッグサイトで開催中の「組み込みシステム開発技術展(ESEC)」でデジタル家電向けの最新組み込みシステムをチェック。デジタル家電の次期モデルが“売り”にしそうな機能を一足先に紹介する。東芝「RDシリーズ」次期モデルも大胆予想。

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 このほか同社ブースでは、2つのハイビジョン画像とマルチメディアデータの同時処理ができるBS/CS/地上波デジタル放送向けハイビジョンテレビ用システムLSI「μPD61160」を紹介していた。

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ハイビジョンテレビ用システムLSI「μPD61160」を内蔵したプラズマテレビのマルチ画面デモ

 例えばこのチップを搭載した大画面ハイビジョンプラズマテレビならば、BSデジタルと地上デジタル両方のハイビジョン放送を1画面内に表示し、さらにLAN経由でPCのMPEG-4データを再生するといったマルチ画面処理をテレビ側でリアルタイムで行うことができるのだ。

 「すでにサンプル出荷が開始されており、各メーカーで検証が行われている。今年後半〜年末にかけてのハイビジョンテレビに搭載される見込み」(同社)

“カーナビ特化”で採用続々――1チップ2D/3Dエンジンは業界標準になる?

 ルネサス テクノロジのブースでは、地図情報の高精細化が進むカーナビに最適な2D/3Dグラフィックスエンジンを内蔵し、次世代カーナビ向け機能を1チップ化したSoC(システムオンチップ)「SH7770」を紹介していた。

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SH7770を使ってWindows CE .NET上で2D/3D描画とWindows Media Playerによる動画再生を同時に処理するデモ

 今年春に発表された各社カーナビ新製品では、従来もたつき感のあった高精細3Dマップが高速描画できたり、2Dと3Dのマップを1画面に同時表示するといったグラフィック機能の強化がトレンドになっていた。その影の立役者がSH7770だったのだ。

 SH7770の採用を明らかにしているのが、三菱電機の「CU-H9000シリーズ」と、パイオニアの「HDDサイバーナビ」。どちらも、グラフィック描画性能の高さをセールスポイントにしている。また公表はしていないものの、実写映像をベースにしたリアルな3Dマップが売りのソニー「XYZシリーズ」もSH7770が使われている可能性が高い。

 「グラフィックス性能以外にも、GPSベースバンド処理モジュールやサウンド/シリアルといった各種インタフェースなど、次世代情報端末として必要な50以上の周辺モジュールを1チップに内蔵している。カーナビに特化して開発したからこそ実現できた。非常に多くのカーナビメーカーから賛同を得ている。採用機種は今後もますます増えるだろう」(同社)

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