サンテレビでサーバー型放送の実証開始
全国独立UHF放送協議会(独立U協)、KDDI、三菱商事、デジタル・インタラクティブ・ダイナミクス(DIDS)は、サンテレビジョンの地上デジタル放送波を利用してサーバー型放送の公開実証実験を開始した。
全国独立UHF放送協議会(独立U協)、KDDI、三菱商事、デジタル・インタラクティブ・ダイナミクス(DIDS)は、サンテレビジョンの地上デジタル放送波を利用してサーバー型放送の公開実証実験を開始した。2006年のサーバー型放送開始に先だち、有料サービスの中核技術となるCAS技術の検証を進めるのが目的。実験では、JALが展開する「JALTV」のほか、音楽・映画配信、自治体情報のデモンストレーションなどを提供している。
サーバー型放送は、放送波を使ってHDD内蔵の受信機(チューナー)に映像コンテンツを蓄積しておき、好きなときにBMLのメニュー画面から映像を呼び出して楽しめる次世代放送サービス。映像コンテンツは暗号化されており、CAS(Conditional Access System)で視聴条件や課金管理を行う。これにより、たとえば映画を配信しておき、ユーザーが課金処理を行うと視聴可能になるレンタルビデオのようなサービスも提供可能になる(2月の特集を参照)。
今回の実証実験では、地上デジタル放送のデータ放送用の帯域を利用して番組を配信している。視聴制限や課金処理を行うCASは、2004年9月の総務省情報通信審議会答申「大容量蓄積機能を活用するデジタル放送方式に関する技術的条件」に基づくもので、KDDIがCASプラットフォームとネットワークの構築、三菱商事と独立U協がコンテンツの提供、そしてDIDSがコンテンツのBML化を担当した。実験場所は兵庫県神戸市。実施期間は8月30日から9月6日まで。
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