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ソニー、HDDウォークマンでMP3に対応へ

MP3非対応とレビューでたたかれたHDDウォークマンをてこ入れするため、ソニーは音楽フォーマットで方針変更を実施するという。(IDG)

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 ソニーはMP3プレーヤーの新モデルの一部で、プロプライエタリなATRACフォーマットに加えてMP3を直接サポートする方針だ。報道によれば、ソニーは今年欧州で発売を予定しているフラッシュメモリベースのプレーヤーでまずMP3に対応する。米国でもMP3対応のフラッシュメモリプレーヤーが発売される計画だと報じられている。

 ソニーのWalkman NW-HD1はこの夏にデビュー、業界やメディアでは「iPodキラー」とも呼ばれた。しかし広く普及しているMP3やAAC、WMAではなく、ソニーが自社のデジタルメディアプレーヤーに採用している独自形式のATRAC3を使わなければならないことから、すぐにレビューでたたかれるようになった。

 ATRAC(Acoustic TRansform Adaptive Coding)はソニーがMiniDisc搭載のシステムを発売したときに初めて導入した。ATRACの圧縮技術は広く普及しているフォーマットに比べて効率性が高く、低いビットレートで高品質のオーディオ再生ができるとソニーは主張している。20GバイトのWalkmanは同じ容量のiPodに比べて保存できる楽曲が3000曲多いとソニーが言っているのもこれが一つの理由だ。しかし各種レビューでは、ATRACに変換しなければならないため余計な手間がかかり、Walkmanへの楽曲のロードにそれだけ時間を取られるとの不満が指摘されていた。

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