THX認定5.1chや2.1chなど――ロジクールが国内初スピーカー製品
ロジクールが、DTS 96/24デコーダ搭載のTHX認定5.1chサラウンドシステム「Z-5500 Digital」などマルチスピーカーシステム4製品を発表。サテライトスピーカーにフェイズプラグを採用したZ-5500 Digitalは4万9800円。
日本ではマウス/キーボードやウェブカメラなどで有名なロジクールが、マルチスピーカーシステムで新たな市場にチャレンジする。
ロジクールは9月30日、DTS 96/24デコーダ搭載のTHX認定5.1chサラウンドシステム「Z-5500 Digital」などマルチスピーカー4製品を10月29日から発売すると発表した。価格はすべてオープンで、Z-5500 Digitalの同社直販サイトでの価格は4万9800円となる。
米国本社Logitechでは、2001年にマルチスピーカーメーカーのLabtecを買収しスピーカー事業を強化。現在は5.1chタイプから2.1ch普及機までマルチスピーカーのラインアップも充実している。「マルチスピーカーは、米国と欧州を合わせた売上げでナンバーワンシェア(29%)を確保している分野。日本での展開も期待は大きい」(同社)
日本で新たに展開するスピーカー群は、高いデザイン性とパフォーマンスに優れた「“Z”シリーズ」と、新特許技術を搭載した「“X”シリーズ」の2つのシリーズが用意されている。
ZシリーズのフラッグシップとなるZ-5500 Digitalは、米国で2年前に発売(日本では未発売)されたTHX認定5.1chサラウンドシステム「Z-680」の後継機。DTS 96/24とドルビーデジタルに対応したサラウンドデジタルデコーダを内蔵しているほか、バーチャルサラウンド機能としてドルビープロロジックIIを搭載している。
特徴は、フェイズプラグを採用したサテライトスピーカーだ。
普及タイプのサテライトスピーカーでは、ツィーターとミッドレンジのドライバーユニットをクロスオーバー処理させる2ウェイタイプが主流だが、ツィーターの高周波数帯域がミッドレンジの帯域に侵入して、高音域が強調され過ぎたりオーバーラップで音を打ち消しあってしまうという問題があった。そのため、ハイエンドモデルでは1つのドライバーユニットで高〜中域までカバーするフェイズプラグ方式を採用するケースが多い。
Z-5500 Digitalは、実売5万円以下という普及価格ながらフェイズプラグ搭載ドライバーユニットを採用。フェイズプラグによって高周波数帯域を広げることで1つのドライバーユニットで高音域から中音域までカバー。ユニット同士の干渉もなく、スムーズな音を再生できるという。
総合出力は最大500ワットで、そのうち188ワットを占めるサブウーファーは25.4センチの大型ユニットを採用。音源を直接アンプに送出可能な6chダイレクト入力に対応。
機能を集中管理するコントロールポッドには液晶ディスプレイを搭載。サラウンドエフェクトのパラメーター設定や各サテライト/サブウーファーの音量調整などが簡単に行える。デジタル入力は2系統(光/同軸)アナログ入力は4系統を装備。手元で操作可能なリモコンを同梱した。
ウッド&メタル調2.1ch「Z3」やFDD2技術搭載X-530/X-230などPC向けスピーカー
PC向け2.1chスピーカーシステム「Z3」は、Z-5500 Digital同様にフェイズプラグ採用ツィーターを搭載。デュアルチャンバー方式によって音の歪みや音割れがない迫力ある重低音を楽しめるという。ウッド&メタルのクラシカルなオーディオデザインを採用。総合出力は最大80ワット。同社直販サイト価格は9980円。
PC向け5.1chスピーカーシステム「X-530」は、デュアルドライバーユニットで問題となるサウンドウェイブの衝突を回避した「FDD2(Frequency Directed Dual Drivers)」テクノロジーを搭載。総合出力は最大140ワット。同社直販サイト価格は1万2800円。
PC向け2.1chスピーカーシステム「X-230」は、X-530と同様に「FDD2技術搭載サテライトスピーカーを採用。総合出力は最大64ワット。同社直販サイト価格は6980円。
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