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複雑化する操作方法――携帯プレーヤーにWindows導入は有効?シリコンオーディオ販売ランキング(2004年10月11日〜2004年10月17日)

高機能化・大容量化に従い、操作も複雑になるポータブルプレーヤー。Windows OSを搭載した「Portable Media Center」は1つの解答になるのだろうか?

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順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
2  2 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
3  4 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
4  3 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
5  5 APPLE M9268J/A 2004/7/21 42800
6  7 ソニー NW-HD1 2004/7/10 オープン
7  6 東芝 MEG050 2004/7/1 オープン
8  29 RIO JAPAN RIO SU10 256MB 2004/10/1 オープン
9  8 ソニー NW-E75 2004/7/1 オープン
10  10 IRIVER IFP-790 2004/5/1 オープン

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 先週に引き続き、ランキングに大きな変動はなし。安定した人気を誇っているRio Su10の256Mバイトモデルがランクインしたほかは、先週と変わらぬ顔ぶれだ。

 さて、先週はWPC EXPO 2004が行われていたのだが、ポータブルプレーヤーに関して言えばあまり出展数も多くなく、少々さみしい感じ。そんななか、人目を引いていたのはマイクロソフトの携帯マルチプレーヤー「Portable Media Center」だ。

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Portable Media Center。年内にはクリエイティブメディアから発売される

 この製品、手短に言えばポータブル用にカスタマイズしたWindows XP MCE(Media Center Edition)を搭載したもので、音楽・映像・静止画の再生に特化している。機能やサイズはとにかく、筆者が手にしてみて感心したは“取っつきすさ”だ。

 OSがWindowsだからといってしまえばそこまでなのだが、「スタート」に類似したボタンも設けられており、普段操作しているPCと同じ感覚(Windows Media Playerに似た操作感覚と言うのかもしれないが)で操作することができた。そして、初めて触ったのに、ほとんど操作に関して戸惑いを感じることがなかった。

 実はこれ、スゴイことではないかと思うのだ。筆者は仕事柄いろいろなポータブルプレーヤーをさわる機会があるが、直感的に操作できるプレーヤーは結構少ない。多くの機種では、再生・停止ぐらいならば説明書を見なくても分かるが、機能を切り替えたり、リピートの設定を行おうと思うと操作に戸惑う。初めて触ったとき、同じような感覚を得たのはiPodぐらいしか思い出すことができない。

 HDDなどを搭載し、収納できるコンテンツの量が増えるとそれだけコンテンツの管理は煩雑になり、操作も複雑にならざるを得ない。数千の動画・音楽ファイルを、万人が思い通りの操作できるという操作インタフェースを備えることは、とても難しいことではないかと思うのだ。

 Windowsベースの操作インタフェースが完全なものであるというつもりはないが、これからの普及を狙う「ポータブルメディアプレーヤー」という製品ジャンルについて、広く普及している操作手段を利用することは、インタフェースの“取っつきにくさ”を軽減するには有効な手段になりうる。

 ポータブルプレーヤーはPCに近い性質を持つ製品だが、一方で家電としての性質も持つ。ある程度は、説明書を見なくとも操作ができるぐらいのユーザーフレンドリー性は求められるだろう。Portable Media Centerについてはレビューを予定しているので、どれだけ“取っつきやすいか”もしっかり確認してみたいと思う。

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