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MP3に対応したHDDウォークマン「NW-HD3」――MP3の使い心地を試してみたレビュー(1/4 ページ)

ソニーはHDDウォークマンでのMP3対応をかねてから表明していたが、このほど正式にMP3に対応した新製品「NW-HD3」を発表した。同製品の仕上がり具合とMP3への対応ぶりを早速試してみた。

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 ソニーから発表されたMP3対応のHDDウォークマン「NW-HD3」。これまでATRAC3/ATRAC3plusにこだわってきた同社だが、「検討中」というコメントを受ける形で、対応製品が登場した。ハードウェアとしての本製品の完成度はもちろん、MP3への対応ぶりも気になるところだ。

3代目になった“HDDウォークマン”

 本製品はNW-HD3という名前が示すとおり、7月に「半年、1年でiPodを追い抜く」(ソニー 代表執行役社長 安藤国威氏)というコメントと共に送り出された「NW-HD1」の流れをくむ製品だ。

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NW-HD3。写真のレッドのほか、ブルー、ブラック、シルバーのカラーバリエーションが用意されている

 本体サイズは90(幅)×62.1(高さ)×14.8(奥行き ミリ )とNW-HD1とほぼ変わらずだが、重量は約130グラムとNW-HD1(約110グラム)に比べてやや重たくなっている。対角1.5インチのELバックライト付き液晶ディスプレイを備える点や、正面に十字のカーソルキーが配置されるインタフェースも継承されている。

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正面には液晶ディスプレイと十字のカーソルキー

 iPod miniと同様に金属の質感を前面に押し出したボディは高級感があり、右手に持つと親指が十字キー、人差し指が音量調節ボタンにかかる形になり操作しやすい。また、バックライトが搭載された液晶は認識性も高い。液晶のバックライトはブルーだが、シルバーモデルについてはホワイトのバックライトが搭載されている。

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右手に持ったところ

 十字のカーソルキーは「再生/停止」(中央ボタン)や「早送り」(右ボタン)「早戻し」(左ボタン)のほか、上下に動かすことで曲やアルバム、アーティストの選択ができる。本体上部にはメインメニューを呼び出す「MENU」、「アーティスト名」や「アルバム名」「ジャンル」など再生モードを切り替える「MODE」、音量調節ボタンが配置されている。

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上部には「MENU」と「MODE」、それに音量調節のボタンが配置される
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底面には電源ボタンとロックスイッチ

 充電はACアダプタもしくはUSB経由で行い、ACアダプタならば3時間、USB経由ならば5時間で完了する。ACアダプタからは急速充電も可能で、1時間で約80%の充電ができる。

 なお、本製品は電源入力端子やUSBポートが独立して設けられておらず、独自形状の「変換アダプター接続用端子」というものがある。これに付属の「専用アダプター」を差し、さらにこのアダプタを介してACアダプタやUSBケーブルを接続するスタイルだ。

 NW-HD1ではクレードルが用意されており、本体を差し込むだけで充電・転送が行えるが、本製品には用意されておらず、変換アダプターを使うと、いささか不格好に見える。その上、変換アダプターをなくしてしまうと充電はもちろん、曲の転送も行えなくなってしまうわけで、筆者としては次モデルで改善を期待したい。

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変換コネクタを接続したところ

操作は片手でラクラク――多彩な音質設定が可能だがMP3については制限あり

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