自然なシアター重低音を3万円台で――オンキヨー「BASE-V10X」:レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(1/3 ページ)
サブウーファーの存在感が際立つオンキヨーの5.1chサラウンドシステム「BASE-V10X」。システムや音質面でもサブウーファーユニットが中心になっており、3万円台とは思えないダイナミックかつ自然な重低音を提供してくれる。
“5万円以下の5.1chサラウンドシステム”のレビュー連載。今回取り上げるのは、オンキヨーの「BASE-V10X」だ。
5本のスピーカーとサブウーファー、アンプと、ごく一般的な構成の「BASE-V10X」だが、これまで取り上げた製品(別記事1、2、3を参照)とは異なり、フロント、センター、リアのスピーカーは、すべてサブウーファーに接続する。
ただし、これは決して特殊な例というわけではなく、超小型のサテライトスピーカーとサブウーファーとを組み合わせたシステムでは、むしろ、よく見られるタイプだ。つまり、6ch分のパワーアンプがサブウーファーに内蔵されていて、アンプユニットはいわゆるプリアンプ、コントロールアンプの役割を担っている。
フロント、センター、リアは、5本とも同じサテライトスピーカーだが、端子の+側がそれぞれ白/赤、緑、青/灰のカラーで区別されている。8センチのユニット1個を使用したフルレンジスピーカーで、ややずんぐりとした直方体だ。背面に1つ、底面に2つのネジ穴があり、付属の壁掛け用金具が取り付けられるほか、オプションとして、スピーカースタンド、TVサイド、および、天吊り用ブラケットが用意されている。ちなみに、サランネットは取り外せないようだ。
各スピーカーとサブウーファーの接続は、両端ともバラのケーブルを利用する。ケーブルやサブウーファー側のスピーカー端子にも、+側にカラーが振られているので、色を合わせて接続していけばいい。
OMF(ONKYO Micro Fiber)ダイアフラム素材の16センチスピーカーユニットが、底面に取り付けられたサブウーファー。前面にスリットダクトを採用したAERO ACOUSTIC DRIVE方式で、自然かつ力感のある重低音を聴かせてくれる
付属ケーブルの長さはフロント/センター用が3.5メートル、リア用が8メートル。サブウーファーは基本的に前面の並び、あるいは、せいぜい前面に近い側面に設置するので、リアがよほど遠いケース以外は事足りるだろう。また、アンプとサブウーファーは、6chプリアウトに加え、サブウーファーコントロールが束ねられたケーブルで接続する。このケーブルは3メートルの長さがあるので、アンプの設置場所に関しては自由度が高い。
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