先日、東京日本橋の新名所「COREDO日本橋」に、盆栽を持ったサンタクロースが大量発生した。目撃者いわく、「見渡すかぎりのサンタ。中には若い女性のサンタもいて、たいそう萌え驚きました」(某ITメディア企業勤務の男性Sさん)。
この異様な心温まる光景は、玩具会社のタカラが「光る!マン盆栽」発売を記念して催した「お父さんのためのサンタクロース講座」だ。
講師を務めたのは、アジア唯一の「グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース」であり、盆栽とフィギュアを組み合わせた「マン盆栽」の“家元”としても知られるラテンミュージシャンのパラダイス山元氏。本物のサンタさんは、クリスマスにまつわるさまざまなトリビアを交えつつ、クリスマスを迎えるための心得を語ってくれた。
中でも興味深いのは「本物のサンタになるための条件」だ。ちょっとだけ紹介しよう。
体重120キロ以上、既婚&子持ち
既婚&子持ちはなんとなく理解できるとして、体重120キロはハードルが高い。ちなみに、7年ほど前にパラダイス山元氏が受験したときは、水をたくさん飲んで体重を2キロ増やし、さらに紅白衣装や袋といった“フル装備”でようやく120キロに達したという。
「相撲の新弟子検査みたいでしょ?」。
「ほっほっほー」だけでコミュニケーションできる
「ほっほっほー」は、サンタクロースの国際共通語だ。サンタ同士、あるいは子どもたちとコミュニケーションをとるときなど、すべて片手を挙げて「ほっほっほー」。正確に表記すると「Ho Ho Ho」になる。
サンタ同士が道ばたで会ったりすると、
「ほっほっほー」(訳:こんにちは)
「ほっほっほー」(訳:ご機嫌いかが?)
「ほっほっほー」(訳:ところで今週のトリビア見た?)
などと会話が進むらしい。そういえば、毎年夏に「世界サンタクロース会議」が開かれているけど、会議中もすべて「ほっほっほー」なんだろうか?
クッキーとミルクを早食い&早飲みできる
サンタの業務に欠かせないスキルが、「クッキーの早食い」。北欧では、夜中にプレゼントを届けてくれるサンタのために、子ども達がクッキーとミルクを用意しておく習慣があるからだ。もちろん、サンタは子ども達の好意を無にしないよう、用意されたクッキーをすべて平らげていくのだが、一晩で多くの家を訪ねるため、どうしても“早食い&早飲み”になるというわけ。「早食いはともかく、ジンジャークッキーって、日本人の味覚にはあんまり合わないんですよね……」(山元氏)。
12月24日、北欧の子どもたちは、暗闇を歩くサンタさんのために、まず部屋をキレイに掃除する。そして親と一緒にジンジャークッキーを焼き、ミルクを添えてサンタを迎える準備を整えるのだ。「サンタを迎える準備には教育的な意味もあり、なにより親と子のスキンシップになっているわけです」。
へぇー。じゃなかった。ほっほっほ。
「そもそも、クリスマスは“家族で過ごして、絆を強くする日”。お父さん達も、新橋で飲み歩いていたりしてはダメですよ」。
場所柄、耳が痛い参加者も多かったようだ。
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