「PSP」、久夛良木氏も登場した新宿西口の盛り上がり具合(2/2 ページ)
12月12日に発売されたPSP。発売の様子はコチラをごらん頂くとして、12月の寒空の下、超がつく早朝取材を敢行した記者の取材体験記をまとめてみた。暖冬でもやっぱり師走は寒かった。
12月12日 午前5時50分
発売を10分後に控え、にわかに店頭があわただしくなる。報道陣が集結する前にヨドバシカメラの係員が現れて諸注意を告げた後に、「店内に(SCEIの)久夛良木氏がいらしています」と軽い調子でアナウンス。!!。にわかに店内へ殺到する報道陣。まるでスターのような久夛良木氏。「未来へ全力で投げた商品だ」とPSPの先進性をアピール。
12月12日 午前6時
店員の「ぴぃーーーえす、ぴぃぃぃーーー!」というかけ声と共に紙吹雪が舞い、発売開始。自ら「PSP」とロゴの入ったハッピを身につけた久夛良木氏は、先頭の男性に「何時から並んだの? 土曜の11時? すごいね」と声をかける。
カメラを持っている人間にとっては一番オイシイ瞬間だけに、後ろからものすごい勢いで押されまくる。なごやかな祝賀ムードの中、「押さないで!」「やめろってば!」短いながらも殺気のこもった怒号が交差した瞬間。
店を出ても報道陣に囲まれる久夛良木氏。ニンテンドーDSをどう思いますか?との質問には、「2人(ソニーと任天堂)いないと対決にならないでしょう? エンタテイメントなんだから、いろいろなハードやソフトがある方がいい」と余裕の発言
12月12日 午前7時40分
いまだ途切れぬ列を横目に、PSP発売のニュースを執筆。周りに開いている店もなく(後から気が付いたが、実はすぐ近くのファーストフードが開いていた)、路上で記事を書き進める。座った場所が悪かったのか、風が冷たくて指がかじかむ。キーボードがうまくたたけない。
ノートPCをパチパチしていると、買ったばかりのPSPを箱から取り出して遊ぶグループや、「若い人がいっぱいねぇ〜」なんておしゃべりをしながらバスを待つご婦人たちから(このヨドバシカメラは長距離バスターミナルのすぐ目の前にある)、奇異な目で見られている気がする。きっと気のせいだ。気にせず進める。
12月12日 午前9時
その後も列は順調に消化され、9時過ぎには「完売しました!」という大きな声と共に拍手が巻き起こった。店内をのぞき込んでみたところ、まだ箱は残っているように見えたので、完全に在庫を出し切ったというわけではなく、早朝発売分を消化したということなのだろう。
1000人以上集まった大行列を見て、「景気の回復を感じる」とは久夛良木氏も言っていたが、確かにゲーム機の新発売にこれだけの人が集まることは、景気の回復を示しているのだろう。
筆者自身もこれまでにWindowsやPlayStation2、GameCubeなど、いくつもの深夜・早朝取材を経験しているが、ここまでの盛り上がりを感じたのは久しぶりだ。IT業界の片隅に身を置くものとして、久しぶりに心躍る感覚を味わえた。
心躍るついでに、取材で行ったハズなのについPSPを買ってしまいました。経費じゃ落ちないよなぁ……。
関連記事
- PSP発売、新宿では1000人以上の大行列
- PlayStationPortable 特集
- PS.comの「PSP第2回予約」は13日正午開始
- 早速ゲットしたPSPにしみじみ感動
- PSPゲットへの道は、寒く長い夜の向こうに?
- 写真で見る「PSP」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.