ウワサの“紙のスクリーン”を使ってみました:レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style(3/3 ページ)
手頃な価格と軽量性、処分しやすい“環境配慮型”で注目の「ペーパースクリーン」。発表以来、話題沸騰中の“紙製”ホームシアター用スクリーンを、さっそく使ってみた。
素直な色描写で最近の高性能プロジェクターに最適
スクリーン特性はホワイトマットに近い印象。当然ながら、ビーズやパール素材のように光沢はない。肉眼ではまるで和紙のような肌理が見えるが、これは実は光の乱反射を防ぐエンボス加工だ。裏側は黒く塗装されている。ゲインは0.8とやや控えめながら、輝度が高めの最近のプロジェクターとの組み合わせには最適だ。
映像を投影してみたところ、予想どおり素直な色描写。もちろん、プロジェクター側さえしっかりしていれば、輝度ムラなども見当たらない。視野角も広い。
ただ、ちょっと気になったのは、サイドフレームの表面。いちおう、つや消しの黒なのだが、それでも光の反射が少し見受けられる。とはいえ、前述のとおり、スクリーン自体の投影品質は必要なレベルは確保している。それに、この製品の最大の魅力は、なんといっても扱いやすさだ。
気軽に取り外しとはいかないものの、設置は容易。しかも、紙ゆえに処分がしやすいというのも魅力だ。ちなみに、わが家ではやや時代遅れともいえる、ゲイン高め(2.6)のスプリングローラー式ビーズスクリーンを利用し続けているが、買い換えたくても、捨てるに捨てられないというのが最大の理由だったりする。
価格は手頃、処分もしやすいということで、いずれは本格的な電動スクリーンなどを導入したいけど設置方法を思案中という人が、当座の間に合わせに利用してみるのもいいだろう。もちろん、この製品で満足すれば、それはそれで越したことはない。しかも、その可能性は十分にあるだろう。
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