鮮やかな有機ELディスプレイを搭載したマルチプレーヤー〜「RunPo」:レビュー(4/4 ページ)
ダイナコネクティブの「RunPo」は、5GバイトHDDを搭載したポータブルプレーヤー。各種ビデオファイルやMP3音楽、JPEG再生に対応するほか、内蔵TVチューナーでテレビ視聴や録画も可能だ。しかし最大の特徴は、採用したディスプレイの種類といえる。
「動画再生」および「スライドショー」では、サムネイル表示も可能。リスト上のファイルを選択すれば、画面左上のエリアにサムネイルが表示される。その状態で再度スティックを押し込めば、実ファイルの表示が開始される。「音楽再生」の場合は、1回目の選択で即座に再生が始まる。
前述のとおり、「動画再生」ではWMV9の対応に関して、かなり制限があったが、「音楽再生」でもMP3とWMAの扱いには差がある。MP3ファイル再生中なら、そのままほかのフォルダをブラウズでき、また、スティック押し込みで、アーチスト名、曲タイトル、アルバムタイトル、ジャンルなどの情報表示に切り替わるが、WMAファイルに関してはこれらの操作に対応していない。
再生モードは、再生中に「CH+」を押すか、あるいはシステム設定で、1曲再生/1曲リピート/フォルダ内全曲リピート/ランダム再生を選べる。音質に関しては、残念ながらあまりよいとは感じなかったが、それ以前に、ファイルによっては、曲の途中で急に次の曲へ飛んでしまったり、あるいは曲の頭が欠けてしまうケースも見受けられた(HOLDモードにしていたので、誤操作ではない)。
また、「対応外のファイル」ではハードディスク内に保存されている全ファイルをリスト表示で確認できるほか、テキストファイルであれば中身も読める(日本語も可)。「ボイスレコーダー」では内蔵マイクでの録音が可能だ。
ディスプレイは実際に質が高いし、なにより先進的な有機ELデバイスを採用しているのは魅力的だ。ビデオ再生機能に関しても、特にPC側で作成したDivXやXviDファイルを主たる対象とするなら、十分に満足に行くレベルである。早送り/早戻し(2〜16倍速)もスムーズに動作してくれる。最後に再生した1ファイルに限定されるが、前回終了位置から再開ができるレジューム機能もある。
しかし、それ以外の機能に関しては、ディスプレイの先進性に負けている感がある。ファームウェアの更新も行われるようなので、不具合部分の修正のほか、可能な限りの機能改善も期待したい。ちなみに、バッテリー持続時間は再生時で2時間程度ながら、予備バッテリーが標準で付属するのはありがたい。
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